棚橋弘至、引退「ファイナルロード」第一弾でEVILを破る…柴田勝頼がサプライズ登場「1・5ドーム」一騎打ちへ
◆新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM 19 in 東京ドーム」(4日、東京ドーム) 新日本プロレスは4日、東京ドームで「WRESTLE KINGDOM 19 in 東京ドーム」を開催した。 第4試合の「棚橋弘至ファイナルロード・ランバージャックデスマッチ」で来年1・4東京ドーム大会で引退する棚橋弘至がEVILとランバージャックデスマッチで激突した。ランバージャックデスマッチは「選手が場外に転落した場合、またはエスケープした場合、セコンドがリング内に戻し即座に試合を続行」する形式で場外カウントはなし。棚橋のセコンドには矢野通、タイガーマスク、ボルチン・オレッグ、マスター・ワトが付いた。 この一戦へ向けビルドアップした肉体を披露した棚橋は、序盤から蹴りなどで積極的に攻撃した。場外でEVIL率いる極悪軍団「H.O.T」のストンピング、EVILのイス攻撃を受け窮地に立った。逆に棚橋はドラゴンスクリューで逆転。しかし「H.O.T」がリングに介入し急所攻撃で大ピンチに立たされた。両軍が入り乱れる壮絶な一戦は、EVILのラリアットを耐え抜き、投げっぱなしドラゴンスープレックスからスリングブレイド、ハイフライアタックをたたみ込んだが、ハイフライフローへ行くところにディック東郷に粉をかけられ、逆に雪崩式ブレーンバスターを食らい、サソリ固めで捕獲された。 激闘となったファイナルロード第一弾。最後は棚橋がEVILの必殺技「EVIL」を食らったが丸め込み大逆転でフォール。一年後の引退へ好発進した。 試合後にAEWの柴田勝頼が登場し握手をかわした。マイクを持った柴田は「棚橋君、もし疲れてなければ明日、試合しませんか?」と1・5ドームでの対戦を要求。これに棚橋は「俺は疲れたことがないのでやりましょう!」と応じ両者の一騎打ちが電撃決定した。 昨年10・14両国国技館大会で2026年1・4東京ドームでの引退を電撃発表した棚橋。その後の記者会見で引退を決意した理由を「ここ数年、ヒザの状態だったり、腹筋がなかなか割れないというか良いコンディションに戻せませんでした。社長就任のタイミングで自分自身で期限を決めて」と明かした。さらに、引退試合まで「日本中、できるだけ多くの場所でたくさんのみなさんの前で試合をしたいと考えています」と掲げ「所属選手全員とシングルマッチできたら」とプランを披露していた。 引退へのファイナルロード第一弾は遺恨を深めた「H・O・T」のEVILに決定。昨年12・23後楽園での試合後、棚橋はEVILに襲撃され長髪を切り落とされた。この屈辱の棚橋は「なんでもありのプロレス界でも、やってはいけないこともあって、最低限守らないといけないルールがあって、EVILはその禁を犯した。この代償は高ぇよ。いいか、東京ドームで、引退だけじゃなくて、髪の毛を懸ける。丸坊主にしてやるよ」と予告していた。 棚橋は、1976年11月13日、岐阜・大垣市出身の48歳。99年に立命館大学を卒業し、新日本へ入門。同年10月10日、後楽園ホールでの真壁伸也(現:刀義)戦でデビュー。2006年7月17日、IWGPヘビー級王座決定トーナメントを制して最高峰ベルトを初戴冠。07年8月に「G1クライマックス」初制覇。「G1」は15年、18年とこれまでに3度優勝した。2012年にはIWGPヘビー級王座を11度防衛し最多防衛の新記録を樹立した。同王座は8度戴冠した。23年12月に新日本プロレスの代表取締役社長に就任。アントニオ猪木さん、坂口征二氏、藤波辰爾に続く史上4人目の“選手兼社長”となった。
報知新聞社
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