成果を上げる若手社員の、上司からの信頼を得る「3つの質問法」
人が成長する上で「ほめられたい」という欲求はとても大切なものですが、上司からほめられる新人とほめられない新人の間にはどのような差があるのでしょうか?その後の成長を左右する「ほめられ行動」について、人材育成メソッド「ほめ育」の開発者で、人材研修の専門家、株式会社スパイラルアップ代表取締役の原邦雄氏が解説します。 【図】上司による「害のある」フィードバックの特徴 ※本稿は、原邦雄著「社会人3年目までの、ほめられる技術」(ぱる出版)より、内容を一部抜粋・編集したものです。
「結果」ではなく「成果」にとことんこだわれ
体が大きくなるときには成長痛を伴うように、皆さんが成長するときには必ず"厳しさ"という痛みが必要です。 もちろん私は、ほめることの素晴らしさや、そのことがもつ底知れぬパワーを誰よりも理解しているつもりです。でも、だからこそ安易にはほめません。特にほめるのは、成果につながるプロセスを行ったときです。「結果」ではありません。 「結果」というのは、どんな形でも出るもの。プラスの結果もあれば、マイナスの結果もあります。頑張らなくても努力しなくても、結果は出るわけです。 一方の「成果」とは「成し遂げて得られる良い結果」であり、狙ってプラスの結果を出すものです。単なる結果に甘んじていては、人は育ちません。人は成果を挙げてこそ、成長します。 「これまでできなかった仕事ができるようになった」「分からなかったことが、分かるようになった」―中身の大小はともかく、自身がより高みに上れることが成果であり、人が成長した結果が、成果なのです。成果を出してこそ、人はほめられる。そのことを強く意識してほしいと思います。 企業人という名のプロフェッショナル、または起業人でも良いでしょう。学生というアマチュアとの差は、成果を求められるのか、単なる結果でよいのかという違いです。 社会人になれば数値目標を持ち、達成していかなくてはなりません。それが仕事のやりがいです。違う言い方をすれば、目標をクリアする習慣が身につかない人は、やりがいのある職場環境を作れないということ。出世もありません。 もしも学生気分が抜けていないなら、今日からは結果ではなく「成果」を目指す人になってください。成果を絶対に出してやるんだという心の強さやエネルギー、つまり"プロ意識"を持ってほしいのです。