桜が「狂い咲き」? 川沿いのソメイヨシノが季節外れの開花、害虫の影響で冬越ししたと勘違いか
長野県諏訪市の川沿い
長野県諏訪市中洲の上川堤防沿いの桜並木でソメイヨシノが季節外れの花を咲かせている。堤防沿いの10本余が花を付け、数輪まとまって咲いている木もあり、23日には薄ピンク色の花びらを風に揺らしていた。専門家によると、害虫による食害の影響で葉がなくなり、桜が冬を越したと勘違いした可能性があるという。 【写真】秋に桜、昨年はここで
並木の桜の大半は落葉しており、既に冬のよう。近くの会社員古田志津子さん(71)によると、秋口にアメリカシロヒトリの幼虫が桜の葉を食べてしまったという。
公益財団法人日本花の会(東京)の桜の名所づくりアドバイザー森田和市さん(86)=飯田市=によると、アメリカシロヒトリの幼虫に葉が食べられたのに加え、食害のストレスでほとんどの葉が失われたことで桜が冬を越したと勘違いし、「狂い咲き」したとみられるという。
森田さんは来年春に咲く花芽が開花しているとし、「数輪のことなので来年のお花見には心配はない」と話している。