「彼らは横柄」「飛ぶものは何でも撃つ」ロシア兵、北朝鮮兵に不満 ウクライナメディア
ロシアのウクライナ侵攻に投入された北朝鮮兵士を巡って、ロシア兵から不満の声が挙がっている。ウクライナメディアが報じた。RBCウクライナは軍関係者からロシア兵の捕虜らへの尋問映像を入手し、22日に北朝鮮兵の振る舞いと戦い方について「彼らは横柄だ」と証言する様子を報じた。 【画像】北朝鮮兵とされる映像 ゼレンスキー大統領は「北朝鮮兵の死傷者3000人超」と指摘 ■「ライフル奪われる」 ロシア兵の捕虜は北朝鮮兵について「理論は持たないが、たくさん訓練する」と指摘。「彼らは横柄で、一般兵からライフルを奪うことがある」とも語った。 戦術として、まず北朝鮮兵から戦闘に投入され、その後にロシア兵が投入されるという。ただ、捕虜によれば北朝鮮兵は「愚かで、どこにどう行こうが気にしない」という。北朝鮮兵が仲間の兵士の足を撃ったこともあったという。 ■「北朝鮮兵から離れると穏やかに…」 露西部クルスク州のポストヤリエ・ドヴォリの訓練場には、約700人の北朝鮮兵がいたという。そこでも北朝鮮兵は武器をぞんざいに扱った上で、仲間の足を撃ったという。教官は北朝鮮兵に腹部を撃たれたという。 ある捕虜は、北朝鮮兵に対しては言語と理解の面で壁を感じているという。 ウクライナ軍に対して、「正直にいうと、北朝鮮兵から離れれば離れるほど、穏やかになる。彼らは日中でも(ドローンの)『クワッドローター』『FPVドローン』など飛ぶものなら何でも撃ってしまう。ロシアもウクライナも関係ない。撃ち落とすことさえある」と明かした。 ウクライナのゼレンスキー大統領は23日、クルスク州に露軍が投入した北朝鮮兵の死傷者数について「暫定データによると、3千人を超えている」とSNSに投稿した。