「2年以上、お互いの裸を見ていない」子供が欲しいのに新婚で即セックスレス。30代夫婦「お互いが抱える凍えるほどの苦悩」
「夫は浮気や風俗にでも行ってるのか?と疑ったこともありますが、そうでもないんです。夫は飲み会が好きではなく、残業は多少ありますが仕事が終わるとすぐに家に帰ってきます。趣味はランニングとダーツ。 帰ってきたら汗をかいているか、行きつけのダーツ屋さんの独特な匂いがするので嘘をついてないことがわかります。一度携帯を見たことがありますが、怪しい連絡を取り合っている相手もいなく……。このままオンナとして終わっていくのかと思うと、本当に悲しくなりました」
今日こそは、と思う日でもなかなか上手くいかない。レスは一方の努力だけでは解消できず、お互いの努力あってこそなのだ。 友人たちと飲んだ帰り。いつも以上にお酒が入った彼女は、今日こそセックスレスを解消しようと試みる。 デパートで購入したトリートメントでヘアケアをし、バスタイムを終えると丁寧にボディクリームを塗り込む。その後、ベットでNetflixを見ている夫を誘ってみたのだ。 「……ねぇ、しない?」 久しぶりの誘いにドキッとした様子の夫。 「けっこう飲んでる?(笑)酒臭いよ(笑)今日はやめといたほうがいいんじゃない?」 勇気を出して誘ったにも関わらず一言で断られ、お酒とショックで感情が高ぶり冷静さが欠けるさきさん。 「……もういい!いつもいつも……!私が頑張って誘っても拒否されるし!夫婦ってなによ!」 「……俺だってしたい日、したくない日があるよ。わかった。明日絶対しよう……」 気持ちを落ち着かせ、夫に抱いてくれない理由を聞くと「もともとそんな回数をしたいほどセックスが好きなわけではない。一緒に楽しい時間を過ごすだけで満足している」とのこと。 このまま夫に抱かれないなら、離婚して新しい人と再婚したほうが良いのだろうか。そこまで考えるようになっていた。 「ぶっちゃけ私はスタイルもいいほうだし、美意識だって同世代に比ると高いほうだと思っています。同級生や職場の人からは、いつも綺麗で若々しいと言われるんですよ。 イケてる私を抱かない夫に対してイライラして、自己肯定感が低くなり一緒にいることが辛くなっていきました」 結局、その日は体を重ねることなく就寝。どうすればレスを解消できるのか、夫とは子どもを望むことすら無理なのか――。寝息を立てて眠る夫の隣で、未来のことをボーッと考える彼女だった。 ☆後半では、女性用風俗に対し興味を示す妻が、セックスレス解消のため試みたさまざまな方法についてリポートしたい☆ 取材/文 錦城和佳