初心者納得!「達人たちからセレクトの基本を学ぶ」 日帰り基準で再点検【レインウエア編】
■Point 2. 生地の構造を知ろう
防水透湿素材の表や裏に、生地を貼り合わせることでレインウエアとして機能します。素材の組み合わせは、大きく2層(2レイヤー)と3層(3レイヤー)、そして2.5層の3種類に分かれます。生地の種類や厚さによって違いが生まれ、目的に応じて使い分けができます。大まかには3レイヤーは耐久性が高く、重い荷物を背負って長期縦走に行く方にぴったりです。一方、2レイヤーや2.5レイヤーは軽量でコンパクト性に優れているため、荷物を軽くする山行の人にはオススメです。最初に選ぶなら、3レイヤーが長期的に使えて良いでしょう。 ●防水・撥水性能を備えているシェルだが、長時間や豪雨での使用には適さない ソフトシェルは防風性と保温性を兼ね備え、ストレッチ性もある高性能ウエア。表地は撥水加工を施し、雨などを適度に防ぐ。 2.5層の軽量ジャケットは、防水性能を備えながらウインドシェルとしても幅広く活用できる。
■Point 3. 防水性を気にかけよう
レインウエアは防水素材や撥水性の高い素材を使っていますが、着用時にウエア内へ水分が入らないようにするのも忘れてはなりません。私も袖口のベルクロを絞り忘れたことがありますが、下に着ていた長袖の裾が濡れるとどんどん染みて、脇まで濡れて着替えることになりました。袖口のベルクロをしっかり締めたり、フードのドローコードを適度に締めて、風雨がレインウエア内に入ってこないようにするのも、性能を発揮する大事なポイントになります。
■Point 4.体にフィットするサイズを選ぶ
レインウエアの性能を発揮させるには体にしっかりとフィットするサイズを着るのが必須です。ジャケットは肩や肘がつっぱらないといった点を確認しましょう。目安は、手首が軽く隠れるぐらいの腕の長さ、手の甲に少し被るあたり。パンツは裾がちょっと長め。裾は多少長くても多くのモデルにはドローコードがあるので絞れます。それよりも足を上げたときにレインパンツが一緒に上がらないようにしましょう。登山靴が丸々出てしまい、足首から雨などが侵入し濡れてしまいます。ほかにも、背中が突っ張らない、しゃがんでお尻周りが苦しくないかなどをチェックしてみてください。 また、どの季節に使うかをイメージしましょう。真夏は、半袖や長袖のベースレイヤーを、秋口になればフリースといった厚みのあるミッドレイヤーを着ることもあります。実際に使うシーンを想定し、ときには中間着をレインウエアの下に着ながら、店頭で試着をして、フィット感の確認を。 ●袖口でサイズを確認●他部位もチェック