NY市、自動車通行料の導入に一歩近づく-州交通当局が計画を承認
(ブルームバーグ): 米ニューヨーク市は、マンハッタンのビジネス中心部に乗り入れるドライバーからの通行料徴収に一歩近づいた。ニューヨーク州都市交通局(MTA)が、全米初となるこの通行料制度の計画を承認した。早ければ6月半ばにも導入される可能性がある。
MTAは27日に開いた月例の理事会で、料金体系を賛成11、反対1で承認した。
この制度では、ピーク時に60丁目から南のエリアに乗り入れる大半の一般車に対し15ドル(約2270円)の通行料を課す。交通量減少のほか、大気の質改善、公共交通機関の利用増加を見込んでいるという。徴収額は年間10億ドルに上ると見込まれ、MTAの地下鉄やバス、通勤電車の整備に充てられる。
MTAによる承認は重要な一歩だが、この新制度を導入するには連邦道路管理局(FHA)による最終承認が必要。MTAのジャノ・リーバー最高経営責任者(CEO)は、6月の導入予定に間に合う形で手続きが開始されると確信していると述べた。
原題:NYC Congestion Pricing Wins Key Approval From Transit Board (2)(抜粋)
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Michelle Kaske