「わけのわからない根拠のない自信を持ちながら」プレーした。橋岡大樹プレミアリーグ、ルートンでの半年を語る
プレーヤー人生初の残留争い
――プレミア昇格に導いた戦術家の監督のもとチームはシーズンを戦いましたが、残留できませんでした。 僕は「残留争い」をしたことがあまりありませんでした。あそこまでの残留争いは初めてだったので、 メンタル的にキツかったです。上に行く争いも難しいですけど、やはり下のほうが難しいことを身に染みて感じました。みんな「ミスしたら良くない」っていう雰囲気になって、試合中も自信なさげにプレーするようになってしまう。「自分のミスじゃない」と周りのせいにするような雰囲気も出てきてしまいました。 ――そういった残留争いに身を投じて、あらためて気づいた点や成長した点はありますか? 自信は大事だなっていうことですね。試合に勝てないなかで、途中から加入した選手が僕1人でプレッシャーになっていた部分もあったんです。失点にも絡んでしまって。それで「俺のせいで落としているのかも…」とか「自分、大丈夫かな?」とか不安になって、メンタル的にも弱気になっていた部分がありました。 でも、そうじゃない。強気に何も考えずに「俺はできるんだ」っていう自信を持つことにして「チームでも中心の選手だ」っていう、わけがわからないくらいの根拠のない自信をもちながらやったらいいプレーができることに気づけたんです。練習でも、すごくコンディションが良くて、プレッシャーから解かれたっていうのもありますけど、最後のほうの試合は今までよりいいプレーができたのかなと思いました。 ――誰かに相談したとかではなく、自分で気づいたのですか? 自分の気持ちを整理しながら、いろんな人…本当に仲のよい人に話しました。自分の中の状況を整理して「こうだよね、こうだよね」といろいろまとめていった結果の心境ですね。