台風10号、トヨタ・ホンダ・日産・マツダ・ダイハツ・ヤマハ発が稼働停止を決定
非常に強い台風10号の接近に伴い、自動車メーカー各社は8月28日から国内工場の稼働停止を相次ぎ決定した。トヨタ自動車は、国内の全14工場28ラインの稼働を同日夕方以降の2直から停止。1工場を除いて29日朝からの1直まで稼働を見合わせる。29日2直以降の稼働については、同日午前中に判断する。 マツダは、本社工場(広島市南区)と防府工場(山口県防府市)の稼働を29日夜勤から停止する。稼働再開は9月2日を予定する。マツダは今回の稼働停止について、従業員や取引先の安全を最優先としながら、取引先などへの影響を抑えるように努めるとしている。 ホンダは、二輪車とパワープロダクツ製品を手掛ける熊本製作所(熊本県大津町)で、29、30日の2日間稼働を停止する。従業員の安全や物流への影響などを考慮した。 日産自動車は、日産九州(福岡県苅田町)の工場を29日から30日1直まで停止する。これに伴い、間接部門の従業員は在宅勤務とする。30日2直の稼働については、30日午後に判断するとしている。 ダイハツ工業は、京都工場(京都府大山崎町)と滋賀工場(滋賀県竜王町)、本社工場(大阪府池田市)を一時停止する。物流への影響による部品不足などを考慮した。 京都工場と滋賀工場は、28日2直から29日1直まで停止。1直操業の本社工場は29日を停止する。ダイハツ九州の大分工場(大分県中津市)については、台風の状況を鑑みて29日1直を停止、2直以降は未定とする。 ヤマハ発動機は、熊本県でマリン製品を手掛ける子会社のヤマハ天草製造とヤマハ熊本プロダクツの工場を29、30日の2日間停止する。 台風10号は、28日午後4時現在、屋久島の西南西約40kmの海上をゆっくりと北へ進んでいる。29日に九州に上陸し、西日本か四国・紀伊半島沖を東へ進むと予想される。気象庁は28日午後、鹿児島県に暴風と波浪の特別警報を発表。同日午後に開いた国土交通省との共同会見では「日本に上陸する台風としてはめったにない強さ」と、最大級の警戒を呼び掛けている。政府も同日、首相官邸の危機管理センターに設置した情報連絡室を官邸対策室に格上げするなど、対策に追われている。 (2024/8/29 10:30更新)