【50歳からの断捨離®道 】更年期とくに50代は断捨離適齢期。 モノの断捨離と汚れの断捨離で、更年期の不調も断捨離を
大澤さんのキッチンは、どこもかしこもピカピカ!断捨離トレーナーとして活動するだけではなく、ハウスクリーニング会社の代理店(モップやマット等の交換やハウスクリーニング業務など)も営んでいる大澤さんは、掃除のプロ。 「ガスコンロは数年前に買い換えましたが、ほかは家を建てたときのままです。この家に越して10年ちょっとたったころ、夫が病で亡くなりました。まだ40代はじめという若さでした。 夫亡き後、私は大手ハウスクリーニング会社の代理店を営みながら、二人の息子を育てました。その息子たちも無事に巣立ち、現在は一人で暮しています」
きれいに磨き上げられ、神々しささえ感じるシンク。その日ごろのお手入れ法は、ずばり「水滴を拭き取る!それだけです」。また「洗いかごや三角コーナーは持っていません。食器や調理道具は洗ったら、ペーパータオルで水気を拭き取ってしまってしまいます。生ゴミも小さなポリ袋に捨て、つど処分。ゴミ箱も我が家は台所にあるものひとつだけです」と大澤さんは語る。 「ハウスクリーニングの仕事はいまもやっており、それと並行して、断捨離トレーナーとしても活動。自宅で月に2回ほど『断捨離&掃除の学校』という〝汚れの断捨離〟のレッスンをメインとした教室を開いています。 実はモノを片づけることだけが断捨離ではありません。断捨離にはモノの断捨離と汚れの断捨離のふたつがあるのです。 モノの断捨離=モノを絞りこみ、棚にしまう。モノが減り、床にモノを置きっぱなしにすることがなくなれば、動きやすくなります。動きやすくなれば、掃除がしやすくなります。 汚れの断捨離=掃く、拭く、磨く。いわば掃除のこと。モノについた汚れを落とす作業です。 このふたつはセット。どちらか片方だけやればOKということではありません。 そういえば、この連載の打ち合せの際、私が『掃除』という言葉を口にしたら、担当編集者さんから『掃除という言葉が出てくると、その記事はウケません。掃除って仕方なくするもので、たのしいものではないから。年末の大掃除の時期以外は、掃除の記事はあまり読んでもらえないんです』と真っ先に言われ、驚きました。 確かに子どもの頃から親に『部屋が汚い、掃除をしなさい』と注意され、ときには『女の子なんだから、掃除くらいしなさい』と言われたり。掃除は〝やらなきゃいけないもの、やらされるもの〟で、〝積極的にやりたいもの〟ではないのかもしれません。 でも家は居場所であり、明日への活力を養う場所。つまりあなたという大事な存在を入れる器です。その器をきれいで、清々しく快適な場所にするには汚れの断捨離(掃く、拭く、磨く)は欠かせません」