借りパク注意! レンタル先で大活躍中のJリーガー(8)所属先転々→ついに定着! 評価爆上がりの若手
選手が定められた期間に他クラブへ移籍する制度である「レンタル(期限付き)移籍」。2024シーズンのJリーグでは、数多くの選手がレンタル移籍で新天地を求めた。なかには加入後すぐに貴重な戦力となってチームに貢献している選手も存在する。今回は、レンタル先で存分に実力を発揮しているJリーガーをピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照
DF:木村誠二(きむら・せいじ) 生年月日:2001年8月24日 保有元クラブ:FC東京 レンタル先クラブ:サガン鳥栖(レンタル期間:2024年2月~2025年1月) 2024リーグ戦成績(レンタル後):22試合1得点0アシスト FC東京でなかなかレギュラーを掴みきれない日々が続いていた木村誠二は、サガン鳥栖の最終ラインを懸命に支えたことで個人評価を急激に上げた。 FC東京ユースで育成を受けた木村は、2020シーズンにトップチーム昇格を果たす。身長186cmの大型センターバック(CB)はクラブやファンから溢れんばかりの期待を背負っていたものの、トップチームの壁は厚く、レギュラーの座を確保できずに数多くのレンタル移籍を経験する。京都サンガF.C.やSC相模原、モンテディオ山形と、所属先が次々変わる難しいシチュエーションが続いた。 だが、今年2月の鳥栖加入はこれまでのレンタル移籍と様相が異なっていた。J1リーグでは開幕5試合こそ出場機会が訪れなかったが、以降はしっかりと主力に定着。CBの位置からチームを下支えした。 対人プレーに強い守備で失点を未然に防ぐのはもちろん、セットプレーでは高い打点のヘディングで相手の脅威に。また、ビルドアップも正確で、ボールを保持するプレーを大切にしていた2024シーズンの鳥栖にガッチリとハマっていた。 残念ながら、鳥栖は10月19日に行われた第34節の京都戦を0-2で落とし、18位以下が確定してJ2降格が決まった。ただ、シーズンを通した木村の奮闘がなければ、鳥栖の降格はさらに早いタイミングで決まっていたかもしれない。 今夏のパリオリンピック(五輪)ではU-23日本代表の主力CBとしても活躍した木村。2024年は、レギュラーの座を射止めるだけの資質があることを証明してみせた1年だった。
フットボールチャンネル