シンプルかつミニマルなL字ジップ型財布の魅力とは。
上から時計回りに、表裏を異なる色で切り替えた〈サカイ〉らしく遊び心が利いた一品。裏はネイビー。¥30,800(サカイ) 初期から作り続けるブライドルレザーのL字。初めは硬いが、馴染めば相棒に。¥18,700(ディガウェル1) 〈リッジ〉は、X-PACの一枚仕立て。驚くほど軽い。¥4,200(リッジ) マチ付きのコインホルダーに、背面ポケットが地味に便利な〈エンダースキーマ〉。¥27,500(エンダースキーマ) 〈ウォレット・コム デ ギャルソン〉初のウォッシュド仕様。クタクタの革は、小銭や紙幣を多く入れてもパツパツにならない。¥17,050(コム デ ギャルソン) ミニマルなルックスが自慢の〈アエタ〉。ジップの滑りもNo.1。¥36,300(アエタ) 新生活とファッション
All About L-Shape
世の中にはL字ジップ型の財布が溢れている。〈ウォレット・コム デ ギャルソン〉を筆頭に、〈エンダースキーマ〉、〈ディガウェル〉、〈アエタ〉、〈サカイ〉にも。 意外なところでULアウトドアブランド〈リッジ〉もこのシェイプを採用していた。その魅力は一体何だろう? 〈エンダースキーマ〉の柏崎亮さんに聞いてみると、「コンパクトながら中身の容量を確保できる点に尽きます」との答えが。確かに大体15㎝四方のミニマルな作りなのに、紙幣や小銭、カード類をそれなりに収納した状態でもパンパンに膨れる心配はない。パンツのポケットに入れたまま、座ってPC作業していてもノーストレス。その一方でシンプルな構造がL字の強みと断言するのは、〈リッジ〉のデザイナー黒澤雄介さん。「薄さを保ちつつ、ファスナー1本ですべてを簡単に操作できるスマートな構造は便利。UL的にもお財布の理想型ですね」と、アウトドアの分野でも太鼓判を押される。その上、ジップを開けば、口の開いたコインポケットが中央にあるだけの構造だから、札も小銭も出し入れが楽。結果、L字ジップ型財布が最強。 photo: Yoshio Kato, styling: Shuhei Yoshida, edit: Koji Toyoda(2024年4月 924 号初出)
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