世界的建築家・磯崎新さんの代表作、模型や資料で紹介…アートプラザや北九州市立中央図書館など
世界的建築家・磯崎新さん(2022年死去)が手がけた建築を資料や模型などで紹介する「磯崎新の原点」(読売新聞社などでつくる実行委員会主催)が4日、磯崎さんが設計した北九州市戸畑区の市立美術館で始まった。 【写真】磯崎新さん
磯崎さんは大分市出身で、2019年に「建築界のノーベル賞」とされる米プリツカー建築賞を受賞した。今回は、1960~70年代に九州で関わった建築を取り上げ、写真パネルや模型、図面のほか、自身の建築をモチーフに磯崎さんが制作した版画作品など、計約170点を展示している。
会場には、大分市の大分県立大分図書館(現・アートプラザ)や北九州市の市立中央図書館や西日本総合展示場、福岡市にあった福岡相互銀行(現・西日本シティ銀行)の本店といった代表作の模型などが並び、訪れた人が興味深そうに見入っていた。落合朋子学芸員は「1960~70年代は磯崎さんの原点が詰まった時代。時代とともに変化するデザインなどを見てほしい」と話す。
3月16日まで。今月13日には記念講演会が開かれる。観覧料は一般1500円、高校・大学生1100円、小中学生900円。月曜休館(祝日や振り替え休日の場合は翌火曜)。問い合わせは市立美術館(093・882・7777)へ。