100歳祝い金 廃止検討に賛否両論 中学生の給食費無償化の財源に「若い世代へ予算をシフト」岐阜・郡上市
(賛成・2児の母) 「子育て世代に優先でありがたい」 (反対・30代男性) 「100歳に対してかわいそう、失礼。皆さんのお祝いとして10万円あげるべき」 (賛成・80代男性) 「100歳って長生きできただけで幸せ。お金をあげる必要はない。行き届かない人に、お金を使ってあげれば」 (反対・60代女性) 「若い人も大事だけど、高齢者にも気をつかってくれるといい」 「高齢者のことも大切にしてほしい」との声がありましたが、山川市長は「若い世代と高齢者世代の分断を生む政策ではない」と強調します。 ■100歳に「100万円」支給する自治体も 一方で「100歳になったら100万円!」という高額な祝い金も。 愛知県飛島村は1991年度から「長寿奉祝金」として、村に連続20年以上住んでいる人に、満100歳になった誕生日当日に100万円を支給しています。 2023年度の支給対象者は1人だったということです。 また、三重県の川越町でも1991年から「長寿者褒賞」として、町に連続して10年以上住んでいる人に、同じく満100歳になった誕生日当日に100万円を支給しています。 こちらも2023年度の支給対象者は1人だったということです。 さらに名古屋市は数えで100歳のタイミングで、敬老金として3万円の支給をしています。 ■100歳の国民的アイドルと言えば… その100歳といえば、名古屋では有名な双子のお二人が思い出されます。 (蟹江ぎん さん) 「100歳まで生きさせてもらって、こんなうれしいことはありません」 これは1992年夏の映像です。 蟹江ぎんさんは1892年8月1日、双子の姉 成田きんさんとともに現在の名古屋市緑区に生まれました。 22歳で結婚し5人の娘が生まれ、4人の孫と9人のひ孫に恵まれました。 姉妹は数えで100歳の1991年、敬老の日を前に名古屋市長らの表敬訪問を受けたことをきっかけに、100歳の双子姉妹として一躍国民的アイドルになりました。
(蟹江ぎん さん)「皆さん、がんばってください」 (成田きん さん)「100年は短かった。すぐ過ぎました」 高齢100歳の2人に当時、日本中が元気をもらいましたが、今回の郡上市の給食費捻出に予算を手厚くという流れはどう受け止めるべきなのか。 郡上市の山川市長は、こう言っています。 (郡上市 山川弘保 市長) 「(100歳の方に)これまで褒賞金・お祝い・花束を出してきた。こういった方にも若い世代を育てるということを、よく理解していただいて。若い世代のために自分たちの予算を使う」
CBCテレビ