おすすめのスーツブランド26選! 日本、イタリア、イギリス、アメリカの名ブランドを一挙紹介。
イタリアのスーツブランド
次に、イタリアのスーツブランドの歴史やデザイナー、デザインや技術の特徴、価格帯などについてブランドごとに解説します。
Giorgio Armani(ジョルジオ アルマーニ)
ファッションデザイナーのジョルジオ・アルマーニは、1934年7月11日にイタリアのピアチェンツァで生まれました。のちのモード界の帝王の誕生です。1957年から1964年までは、イタリアを代表する百貨店であるラ・リナシェンテで紳士服のバイヤーとして経験を積み、流通やデザインのスキルを磨きます。ジョルジオ・アルマーニは人々の求めるデザインや素材に精通していき、1965年にニノ・セルッティに才能を見いだされることとなります。1970年まで、ヒットマンのデザイナーとして勤めます。ジョルジオ・アルマーニはファッションデザイナーとしては未熟でしたが、このヒットマンでの経験が彼を育てたといえるでしょう。 彼が41歳の1975年、自身の名を冠した「ジョルジオ アルマーニS.p.A」社を設立します。それからわずか4年後の1979年、ファッション界のオスカーと評される「ニーマン・マーカス賞」を受賞します。その後も、数々の賞や勲章などを受けつづけていきました。ファッションデザイナーとしては遅咲きながら、「マエストロ・ディ・マエストロ(巨匠中の巨匠)」と呼ばれるジョルジオ・アルマーニ。間違いなく、20世紀に最も成功したデザイナーのひとりです。ベーシックなデザインが多いジョルジオ・アルマーニ。彼こそがベーシックを創造していったのです。
Kiton(キートン)
7代に渡り、服地卸を営む家系に生まれたCiro Paone。仕立て職人(サルト)たちとの交流を深めると同時に、職人の高齢化やナポリを取り巻く環境の変化から、その素晴らしい仕立て服の文化を受け継ぎ、守り続けなければいけないことを見抜いていました。そこで、脈々と受け継がれてきたナポリ仕立てによる、新しい時代の最高のスーツ作りを掲げて、1969年、キートンのブランドを設立しました。モデリストにチェザーレ・アットリーニ、製造にエンリコ・イザイア、さらにはルチアーノ・バルベラまでもが創生期のキートンに参集しました。それは実に純度の高い、歴史的な幕開けでした。 世界で最も美しい服を掲げるキートン。この上ない生地と優れた職人を礎にし、Ciroの理想とするエレガントを求め続けていきます。着心地や着やすさのためには、一切の妥協を許しません。キートンの服特有の柔らかさとドレープの美しさは、職人たちの手によって作り出されているのです。 軽い着心地、エクスクルーシブの素材、一貫して流れるような柔らかな曲線を持った流れるようなシルエット。ナポリ仕立ての伝統を守りつつ、現代的でフレッシュな感覚を併せ持ったブランドは、人々を惹きつける魅力にあふれています。