【カンボジア】7月の貿易総額28.6%増、11カ月連続プラス
カンボジア関税消費税総局(GDCE)によると、同国の2024年7月の貿易総額は前年同月比28.6%増の50億9,600万米ドル(約7,305億円)だった。プラス成長は11カ月連続となった。 輸出総額は同22.0%増の24億6,900万米ドル。12カ月連続の増加で、主要品目が総じて好調だった。金額で最大の編み物系製品は6億9,900万米ドルで19.0%増、2位の織物系製品は2億8,700万米ドルで26.3%増となった。それぞれ2カ月ぶり、9カ月連続で前年実績を上回った。3位の革製品・旅行用品・かばんは21.5%増の2億米ドルだった。 仕向け地別に見ると、上位10カ国・地域がいずれも前年超え。トップの米国向けは17.9%増の11億1,000万米ドルで2カ月ぶりに増加。2位のベトナムは2.7%増の1億7,400万米ドル、3位の中国は57.9%増で1億6,000万米ドルだった。両国への輸出は、それぞれ21カ月連続、5カ月連続のプラス成長となった。 輸入総額は4カ月連続のプラスで35.4%増の26億2,700万米ドルとなった。主要品目では、石油などの鉱物性燃料が3億3,200万米ドルで16.9%増えたほか、編み物が3億米ドルで43.6%増だった。それぞれ9カ月連続、4カ月連続で増加した。 国・地域別では、中国からが49.1%増の12億5,100万米ドル、ベトナムからが49.2%増の3億8,000万米ドル、タイからが23.5%増の2億9,700万米ドルなど。中国とベトナムはそれぞれ4カ月連続、タイは3カ月連続のプラスだった。 1~7月の貿易総額は前年同期比15.0%増の311億8,900万米ドル。輸出が同14.0%増の147億6,500万米ドル、輸入が15.9%増の164億2,400万米ドルだった。貿易収支は16億5,900万米ドルの赤字。 クメール・タイムズ(電子版)によると、商業省のペン・ソビチート次官(報道官)は、国際的な需要の高まりや、地域的な包括的経済連携(RCEP)、中国や韓国との自由貿易協定(FTA)の施行などが貿易の拡大に貢献していると述べた。