看護師で「年収500万円」の30歳です。ほかの職種と比較すると「収入」は多いのでしょうか?勤続10年のわりに「昇給」していない気がするのですが…
看護師といえば、一般的な職業に比べて年収が高いイメージを持っている人が多いかもしれません。しかし、実際に看護師として働いている人の中には、自分の年収に不満を感じている人もいるでしょう。 看護師として働きながらさらに年収アップを目指すためにはどうすればいいのか、確認しておくことをおすすめします。 本記事では、看護師の年代別の年収や30歳平均年収との比較について、詳しく解説します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
看護師の年代別の年収
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の年代別の年収は表1の通りです。 表1
出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成 今回の事例では「30歳で年収500万円」ということですが「30~34歳」の平均年収は487万1500円なので、平均より少し高めであると考えられます。 ただし、上記の「30~34歳」は平均勤続年数6.1年の場合のデータです。今回の事例では「勤続10年」ということなので、実際にはもう少し平均年収が高めかもしれません。そう考えると「30歳、勤続10年で年収500万円」は平均程度といえるでしょう。
30歳の平均年収はどのくらい?
同調査によると、30~34歳の平均賃金は男女計で28万6000円ということです。これに加えて月収の3ヶ月分のボーナスが支給されると仮定した場合、年収は429万円となります。同じ30歳でも、現在の看護師の方が平均より71万円年収が高い計算になります。
看護師として年収を増やすには?
看護師は人数が多くて役職に就きにくいことや、経営母体によって基本給が決まることなどから、給料が上がりにくいといわれているようです。 そのような中で収入を増やすためには、認定看護師や専門看護師など、手当のつく可能性のある資格を取得する方法があります。ただし、どの資格に手当がつくかは病院によって異なるため、事前に確認しておいた方がいいでしょう。 また、主任や師長などの管理職を目指す方法もおすすめです。基本給が上がったり役職手当がついたりして収入が増える可能性があります。この場合、看護の現場での仕事は減少することが考えられるため、どのような働き方をしたいかよく考えてから決断した方がいいでしょう。 資格を取得したり昇進を目指したりすることが難しい場合は、夜勤を増やして収入アップを狙う方法も検討してみてください。そのほか、助産師や保健師の資格を取得して働き方を変えたり、思いきって転職したりする方法もあります。