復興の音色響く 重機に吊らされた「除夜の鐘」 石川・珠洲
石川県珠洲市の翠雲寺では31日夜から1日未明にかけ、重機につるらされた「除夜の鐘」が響き渡った。 翠雲寺は1年前の能登半島地震で、本堂や鐘楼堂が倒壊。重機を使って鐘を取り出したところ、無事だったため12月31日、鉄骨に付けて、つるし上げた。 漁師で住宅の解体も行っていた蟹谷博樹さん(61)が解体でみつけた鉄骨を利用するアイデアを思いつき、住職の岩尾照尚さん(72)に提案し、実現した。蟹谷さんは「不自由な1年だったから新年は好き勝手やれるような年にしたい」岩尾さんは「復興の音色が地域に響き渡ればいい」と話した。