ファンからの支持は絶大だが…阪神・藤川球児新監督の「死角」と「断られたコーチ候補の名前」
高知で「藤川フィーバー」が……
阪神の藤川球児新監督(44)が就任早々、株を上げている。 「就任決定直後から自身のSNSやYouTubeチャンネルを閉鎖する本気度、リリーフの連投回避宣言や2番に強打者を置く打線構想、そして『ベテランも若手も区別なく起用する』という発言……。 【写真を見る】幸せオーラに溢れ…球団関係者と高級寿司店から出てきた菊池雄星&瑠美夫人 新しい阪神の形を作ってくれそうな雰囲気があり、期待が持てます。また、大山のFA宣言について『選手の権利』と見守りつつ、残留させることに成功したこともファンの評価を大きく上げる一因になった」(在阪メディア虎番記者) 就任してから初めて行われた阪神の秋季キャンプは11月17日、高知県安芸市で打ち上げられた。 「キャンプは藤川監督の地元・高知で行われたこともあり、連日、テレビ局が生中継を結んでリポートする盛況ぶり。春季キャンプが撤退して以来、閑古鳥が鳴いていた高知が久々にタイガースフィーバーに沸いたこともあり、今回は地元メディアも積極的に取材をしていました」(同前) ファンやメディアの期待は高まるばかり。ところが現場の声に耳を傾けてみると、どうも様子がおかしい。阪神球団関係者が声を潜めながら話す。 ◆盤石とは言えないコーチ陣 「たしかに本人は革新的で、人望もある。しかし、コーチ陣を使いこなせるかについては疑問が残るんです。藤川監督は就任に際し、今季一軍内野守備走塁コーチを務めた藤本敦士氏(47)を、実質的なヘッドコーチ格となる総合コーチに据えた。 ヘッド格のコーチは、時には監督に代わって厳しく選手たちを叱責することも必要なポジションですが、藤本氏はどちらかと言えば選手と近い距離の指導者で、今季はベンチ内で岡田前監督から叱責される場面も目立った。『藤本さんはヘッドじゃないだろ……』というのが周囲の本音なのです。 また、藤川監督と同じ〝松坂世代〟のよしみでオリックスから加入した梵英心(そよぎ えいしん・44)、小谷野栄一(44)の2人のコーチも実力は未知数。オリックス関係者は『フロントを見るのはうまいが、あまり指導はうまくない』と話しています。世間が騒いでいるほど、藤川帝国は盤石ではありません」 こうした事情を伝え聞いているのはベテラン選手ばかりで、若手選手は憧れの「球児監督に声をかけられた」と喜んでいるようだが……。 「藤川監督は就任当初から『人事に関しては任せておけ』といった様子でしたが、いざ組閣に入ると予定していたコーチ候補者から次々と就任を断られてしまった様子。本当はヘッド格として宮本慎也氏(54)を置くのが理想だったんですが……。一部のベテラン選手は『本当にこの布陣で勝てるのか……?』と不安視しています」(同前) ファンからの支持は絶大な藤川監督。結果で周囲の不安を吹き飛ばし、プロからの評価も上げることができるか。
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