大型台風14号 沖縄から九州南部は高波警戒 関東は今夜にかけて雷雨のおそれ
大型の台風14号は、きょう(水)夕方以降、沖縄にかなり近付く見込み。沖縄から九州南部は高波に警戒が必要で、大雨や強風、高潮などに注意が必要だ。関東など東日本も大気の状態が非常に不安定で、今夜遅くにかけて局地的に激しい雷雨のおそれがある。全国的にきょう(水)も気温が高く、とくに九州北部で猛烈な暑さが続く見通し。
台風は足早に
大型の台風14号は、今夜初めごろに沖縄本島にかなり接近する見込み。沖縄・奄美は非常に強い風が吹き、あす19日(木)にかけてうねりを伴い、大しけとなる所がありそうだ。沖縄から九州南部はあす(木)にかけて雨の量が多くなるおそれがあるため、土砂災害や低い土地の浸水、落雷や突風にも注意が必要となる。台風はあす(木)は東シナ海を進み、沖縄から遠ざかる見込み。
天気急変のおそれ
東北や北陸は前線の影響で、この後も雲が広がりやすい見込み。北陸はあす(木)にかけて、雷を伴って激しい雨が降り大雨となる所がありそうだ。関東など晴れている地域でも、きょう(水)午後と、あす(木)午後は、雨雲が急発達するおそれがある。天気の急変、落雷、道路の冠水などに注意が必要だ。
残暑厳しい
きょう(水)午後は、関東の内陸、東海や西日本で35℃以上の猛暑日地点が続出しそうだ。九州北部は38℃前後まで上がる所があるなど、数値的にも時期的にも、記憶に残る残暑が続く見込み。例年であれば屋外での活動が増えるころだが、今年は異例の高温と湿度の高さであることを考慮する必要がある。きょう(水)も関東から西日本にかけて、熱中症警戒アラートが発表されている。
暑さおさまるが
北海道は20日(金)に一時的に雨が降るが、21日(土)は爽やかな秋晴れが戻りそうだ。一方、東北から西日本は20日(金)以降、前線や湿った空気の影響で雨の降る日が多い見通し。とくに、22日(秋分の日)ごろは、東・西日本で雨の量が多くなるおそれがある。残暑は一段落するものの、今度は大雨に対して注意が必要になりそうだ。 (気象予報士・高橋和也)