朝鮮人「過酷な労働」佐渡で展示 登録受け、「強制」の文言なし
世界文化遺産への登録が決まった新潟県の「佐渡島の金山」を巡り、同県佐渡市が運営する相川郷土博物館で28日、戦時中に朝鮮人が「過酷な労働環境」で働いたとの展示が始まった。国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会で27日、日本政府が展示を表明していた。政府は「戦時の徴用は国際法上の強制労働に当たらない」との立場で、展示に「強制」の文言は入らなかった。 新たな展示は「佐渡鉱山で働いた朝鮮半島出身労働者は、削岩、支柱、運搬などの危険な坑内作業に従事した者の割合が高かった」と説明するパネルなど約30枚。うち5枚に外国語訳(英語のみ)が付いた。当時の弁当箱やとっくりなども並ぶ。