金髪はしんどい!真空ジェシカ・ガクの金髪秘話
金髪とお坊さん、そのこころは…
シャンプー台から席に戻り鏡に対面すると、なんと僕の髪の毛は金色に光り輝いていた。毒の沼地だろうと信じて突き進んできて良かった。その先にはちゃんと財宝があった。長時間の痛みを乗り越えてきた分、本当に宝を手にしたみたいに嬉しかった。 この経験があるから、金髪の人に会う度に”共に辛い修行を乗り越えた同志”に遭遇した気持ちになる。お坊さんって多分、他のお坊さんに会ったら修行がいかに辛かったかの話をして盛り上がると思うんだけど、それを金髪でも味わえる。これが、僕が金髪を好きな理由の一つだ。 学生時代は、クラスや部活があるので自分の意思とは関係なく半強制的に長い時間を他人と一緒に過ごす事になる。その中で楽しい事や辛い事を一緒に乗り越え、厚い信頼関係を築いた仲間が出来る事もあるだろう。 しかし社会に出てからそういった仲間を作るには、自分から動いて見つけ出さなくてはならない。長い時間を共有した事で作られる関係性というのはどんどん出来辛くなる。そうなった時、一番簡単に”辛酸を舐め合った仲間”を作れるのが金髪だと思う。髪を脱色する時のあの痛みを乗り越えていればみんな同志だ。さあ、君も髪を明るくしよう。という、こんな話をたくさんして、いつか『金髪のCM』やりたいな。
ガク(お笑い芸人)