【MLB】カージナルスの名三塁手アレナドがアストロズへの移籍を拒否 球団間のトレード交渉は継続中 米報道
正三塁手アレックス・ブレグマンがFAとなり、トレードで名三塁手ノーラン・アレナド(カージナルス)の獲得を狙っているアストロズだが、現時点では大きな壁にぶち当たっているようだ。日本時間12月19日、米公式サイト「MLB.com」が報じたところによると、アストロズとカージナルスはアレナドのトレードに関する交渉を行っているものの、アレナド自身がアストロズへの移籍を拒否しているという。アレナドは全球団に対するトレード拒否権を有しており、本人の同意なしにトレードは成立しない。 2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 米公式サイト「MLB.com」によると、カージナルスはアレナドの放出を実現するために、1500万ドルから2000万ドルほどの年俸負担を受け入れるつもりだという。アレナドは3年7400万ドル分の契約を残しているが、このうち1000万ドルは前所属のロッキーズが負担。また、1200万ドル分の後払いが含まれているため、現在価値に換算すると、3年6000万ドル程度となる。このうち1500万ドルから2000万ドルをカージナルスが負担するため、アストロズは4000万ドルから4500万ドルくらいの金額でアレナドを3年間保有できるということになる。 関係者によると、アレナドのアストロズ移籍の可能性が完全に消滅したわけではなく、球団間のトレード交渉は継続中。アレナド自身もアストロズへの移籍を拒絶しているわけではなく、トレード拒否権を行使したのは「まだ時間が残っているこの段階で、早々にアストロズへの移籍を決断したくない」という意思表示のようだ。今後、意中の球団がトレードを希望してくる可能性もあり、「アストロズ移籍で妥協したくない」というのがアレナドの本音なのだろう。一方、アストロズ関係者は「アレナドの獲得が実現する可能性は低いと思う」と半ば諦めモードだ。 アレナドはドジャース、パドレス、エンゼルス、レッドソックス、メッツ、フィリーズという6球団への移籍を希望していることが報じられている。レッドソックスは主砲ラファエル・デバースを一塁にコンバートすることで三塁が空く可能性があり、メッツも正三塁手マーク・ビエントスに一塁転向プランが出ている。また、フィリーズの正三塁手アレック・ボームにもトレードの噂がある。カージナルスがアレナドのトレードについて交渉しているのはアストロズだけではなく、今後さらなる展開があるかもしれない。