「自民党のお人形さん」元コメンテーターの最年少議員、発言の“ブレと変節”を本人に聞いた
若さをアピールするも……
さらに、選挙戦で大空氏が、 「今回の選挙で、25歳の候補者を野党は出していない。25歳で立候補できる、それが自民党だ」 と訴える姿が報じられた。するとSNSでは、大空氏が2023年5月に出演した番組で、 「若さをアピールするのは、それ以外にアピールするところがないから。政治家がいい例ですよ」 という過去発言が引き合いに出された。 こうした声を、大空氏はどのように受け止めたのか。質問状を送付したところ、次のように回答があった。 ――コメンテーターとして自民党を批判していたこともあったが、自民党から出馬して“変節した”との声もあるが? 「コメンテーターとして番組出演時には、与野党を公平に評価することを常に心がけておりました。そのため、一部の野党支持者の方々からは“自民党から出ると思っていた”や“出演時には自民党を擁護していた”といった声が寄せられました。 私は学生時代にチャット相談窓口を設立し、相談支援に携わってまいりました。全国での講演活動や政府等での公職を通じ、孤独・孤立対策や自殺対策にも尽力してきました。誰もが孤独に苦しまず、未来に希望を抱ける社会の実現を目指したものであり、この理念は今も変わることがありません。立法府の一員として、この志の実現に一層邁進する所存です。 私の活動に理解を示してくださる方々から“変節した”との意見はいただいておりませんが、“変節した”と思われている方には、政治家として結果を出していくことで、納得していただけたらと考えています」 ――過去に「若さアピール」を批判していたのに、今回は自分から「若さ」をアピールしたのは? 「衆議院解散時に20代の国会議員が1人もいなかった現状を踏まえれば、未来を見据えた国づくりを担う世代が求められていると感じます。一方で“年齢だけでは十分でない”とも、たびたび発言してきました。私の年齢以外の取り組みが広く理解されるよう努めてまいります」 ――孤独・孤立対策や自殺対策などの政策として掲げているが、国会議員としてどう改善していく? 「自殺は、多様な要因が複雑に絡み合い、連鎖的に発生し、現代の社会構造全体の問題としてとらえるべきです。政策決定の過程においても、抗議的なアウトカム指標として、自殺者数や自殺率を念頭に置くことが不可欠です。特に、過去最高水準を記録する子どもの自殺に対応するため“こどもの自殺対策緊急強化プラン”の確実な実施を推進します。2006年の自殺対策基本法の成立以降、若年層の自殺が著しく減少していない現状を踏まえ、エビデンスに基づいた新たな施策立案に向けたプロジェクトチームを早急に発足します」 若き力が、日本を変えてくれることを期待したい。