あれは何だったんだ…? 大阪・道頓堀にあった、サーカスみたいな謎のハーゲンダッツショップ
1984年に「ハーゲンダッツアイスクリーム」が日本で販売されてから、今年で40周年を迎える。「40周年か~!」と驚きながら、ふと思い出したことがあった。筆者(1987年生まれ)が小学生の頃、叔母に連れられて、「サーカスのような、屋内遊園地のようなハーゲンダッツショップで、動くソファに乗りながらアイスを食べた」ことが記憶の片隅にあった。 【写真】メリーゴーラウンドや動くソファなど、異彩を放つ店内 たしか、大阪・道頓堀の戎橋あたりだったような・・・。家族に覚えているか聞いてみると「確かにそんなんあったな」とのことだが、詳しくは覚えていなかった。一体、あれは何だったんだろう? 「ハーゲンダッツ ジャパン」の広報担当者に聞いてみた。 ■「エンタメ」としてアイスを楽しめる場所として話題に 「ハーゲンダッツアイスクリームを最高の状態で味わえる場」として、1984年に第1号店を東京・青山にオープンして以来、日本全国に店舗を拡大した「ハーゲンダッツショップ」。最も多いときは国内95店舗まで拡大したが(1994年4月時点)、2013年にショップ事業が終了し、すべて閉店した。 歴代店舗のなかでもユニークなコンセプトのショップがいくつかあったそうで、筆者の記憶にあった「サーカスのようなショップ」はそのひとつだった。日本で2番目のフラッグシップショップ(旗艦店)、そして世界最大規模のフローズンデザートショップとして、1994年にオープンした「シルク・ド・ハーゲンダッツ戎橋」だ。 フランス語でサーカスを意味するショップ名の通り、店内にはメリーゴーラウンドや、声に反応して動く空中ブランコなどがあり、「エンタテインメント感覚でアイスクリームを楽しめるお店」として話題に。 担当者は「同店がオープンした当時、ハーゲンダッツは1984年に日本で販売開始してから10年経ち、スーパープレミアムアイスクリーム市場という新たな市場を創造し、業界におけるパイオニアとしての地位を確立した状況でした。そこで、シルク・ド・ハーゲンダッツ戎橋を通じて、アイスクリーム文化の情報発信やスーパープレミアムフローズンデザート市場の活性化や創造が店舗誕生の背景としてありました」と振りかえる。 同店は1999年に閉店したが、ちょうどショップ展開のピークにあたる1994年にオープンしてから約5年間、ブランド認知という役目を十分に果たしたと思われる(小さい頃の記憶に強烈に刻まれていたし・・・)。