WBC大会史上初の女性コーチがベンチ入りへ
マリブタイムズ紙の取材に、シーガルさんは、WBC初の女性コーチとなったことに対して、「大学を卒業してきたばかりの若い世代の男性は、古い世代の人たちよりも、女性がコーチをすることにもっとオープンですね。これは大きな進歩だと思います。女性も男性と同等にスポーツする権利を求めて戦ったことが、ようやく結果につながりはじめたのだと思います。女子だって、やりたいスポーツはなんでもやっていいのだと考えている男子たちが育ってきた結果ですね。性差の壁が壊れることは、みんなにとっての勝利だと思うのです」とコメントを寄せている。 イスラエル代表はメッツの三塁手タイ・ケリーのほか6人のメジャー経験者に8人のマイナーリーガーが中心となっているチーム。昨シーズン、アスレチックスでプレーしたサム・ファルド外野手、同じく昨シーズン、ヤンキースで16試合に出場したアイク・デービス一塁手、メジャー通算124勝の38歳右腕ジェイソン・マーキー、13-14年にアスレチックスでプレーしたネイト・フライマン内野手、13-14年にアストロズで中継ぎ投手だった右腕のジョシュ・ザイドら、ユダヤ系米国人のメジャー経験者がいる。 また、米メディアでは、昨シーズン、ア・リーグ優勝を果たしたインディアンスのジェイソン・キプニスと、一塁と外野を守るマリナーズのダニー・バレンシア、ドジャースで昨年25本塁打を放ったジョク・ピーダーソンが加わる可能性があると伝えている。 現役メジャーリーガー、メジャー経験者がおり、グループAでのダークホース的存在で、韓国、オランダが有力視されているが、もしかすれば、勝ち抜き日本との対戦が実現するのかもしれない。 メジャーでは、かつて人種の壁を破ったジャッキー・ロビンソンがいた。シーガルさんも、性差の壁を破りたいと考えていて、もしWBCでイスラエルが台風の目となれば、シーガルさんの存在にも注目が集まり、その壁を破ることに一歩近づくのかもしれない。