どうなるミドル最強戦。メイウェザー、フォアマンはゴロではなくカネロ勝つ
故・モハメッド・アリと“キンシャサの戦い”を演じて40歳を超えてから王座に返り咲いた元ヘビー級王者の“レジェンド”ジョージ・ファオマンも、スポーティングニュースのインタビューに答え、アルバレスの勝利を予想している。 「いい試合になることは間違いない。ハードパンチャー2人の対戦だから、互いにパンチ力を警戒してスマートな試合展開になるだろう。私は、12ラウンドの戦い、判定にもつれこむだろうと思う。そうなればカネロが勝つだろうな。3発のクリーンヒットを放つかもしれないが、それで終わりにはならない。カネロは、メイウェザーと戦う以前の彼ではない。非常に成長して賢いファイターになった」 フォアマンは、1976年1月24日に戦った自らのロン・ライル 戦と重ね合わせて「私のあのときのような試合(ダウン応酬)にはならないだろう」と言う。フォアマンは判定勝利になると見ている。 実は、判定にもつれこむと、さらにアルバレスに追い風が吹くという見方がある。 今回の試合の3人のジャッジは、アダディ・バード、デーブ・モレッティ、ドン・トレーラーの3人のベテランに決まったが、バードとモレッティの2人は、過去に何度か疑惑判定をつけている、いわくつきの人物。 モレッティは、アルバレス信者として有名で、ボディ攻撃が有効か、どうかで、物議をかもし出した3年前のWBA世界スーパーウェルター級王者、エリスランディ・ララ(キューバ)との試合でもアルバレスを支持。2-1で辛くもアルバレスが勝利した。2年前のミゲール・コット(プエルトリコ)戦でも。119-110のフルマークにちかい採点でアルバレスを支持していた。 試合前からゴロフキン包囲網が作られているという見方まである。判定にもつれこむとアルバレスが優位になる可能性は否定できないが、微妙な判定になると、このあたりの人選が問題になることは間違いない。これらの議論が、試合前から起きるほどのビッグファイト。今後、村田諒太が絡んでくる可能性があるミドル級だけでに目の離せない注目ファイトだ。