「福元ダイコン」に列 7分で売り切れ 鹿児島県大和村・ひらとみ朝市
鹿児島県大和村の年末の風物詩「第31回ひらとみ朝市」(同実行委員会、村産業振興課主催)が27日、同村の思勝港緑地広場であった。湯湾岳中腹の福元地区で育てられ、甘みが評判のご当地野菜「福元ダイコン」を目当てに早朝から列ができ、しめ縄や正月飾り、新鮮な魚を求める人でにぎわいを見せた。 朝市に用意されたのは、今が旬のかんきつ「津之輝」やキンカン、イヨカン(伊予柑)、ショウガ、サツモイモ、ホウレンソウなどの地場産野菜、地元漁師がとったホタ(アオダイ)やネバリ(ハタ)、正月用のしめ縄や門松なども並んだ。 名物の福元ダイコンは、「種をまくのが遅れた」との理由で用意されたのは200本余りと例年より少なく、午前8時の販売開始からわずか7分で売り切れとなった。 生産者は「お客さんには申し訳ない。福元ダイコンは2月まで旬が続く。(来年1月26日開催の)『まほろば大和ウォーキング大会』でも販売する。楽しみにしてほしい」と話した。 同村大和浜から訪れた野村啓介さん(72)は「毎年朝市を楽しみにしている。大きくて味がよく染み込むのでおでんにして食べる」と大きな袋を手に家路に就いた。