全英オープン“初の英国外開催”へゴーサイン? アイルランドの名門リンクスが会場として浮上
アイルランドゴルフ協会は22日、「全英オープン」開催を目指すポートマーノックに、アイルランド政府から3500万ユーロ(約57億円)~4000万ユーロ(約65億円)の公的資金が投入されることを確認した。これにより最古のメジャーが初めて英国外で開催されることが現実的になったと、英テレグラフ紙が伝えている。 ほっこり! 松山英樹がスタート前に子どもとふれあいタイム【写真】 政府からの資金は、ポートマーノックのコース外のインフラ整備強化などに充てられる。また数百万ユーロをかけてコースレイアウトも改造し、大ギャラリーの収容に備えていく。 全英オープンは2019年に北アイルランドのロイヤル・ポートラッシュで開催。北アイルランドは英国の一部であることから、これは英国内開催になり、25年には再び同地で行われる。ポートマーノックでの開催年はまだ正式決定はされていないが、29年には「AIG女子オープン」(全英女子)が開催される予定になっており、同年から5年以内に男子の全英も実現すると見られている。 同コースは1894年に設立された、130年の歴史を誇るリンクスコース。ダブリン湾に面し、海からの強風が吹けば難コースとなる。アイルランド協会のマーク・ケネリーCEOは、「全英オープン、AIG女子オープン開催の可能性は、アイルランドのゴルフにとって記念すべき出来事になる」とコメントを発表している。(文・武川玲子=米国在住)