水野「幼稚園生の頃からAKB48が大好きで」

（左）佐藤莉華／さとう・りか　2002年７月９日生まれ、茨城県出身。（右）水野乃愛／みずの・のあ　2005年８月８日生まれ、広島県出身

秋元康総合プロデュースの『IDOL3.0 PROJECT オーディション』の最終審査で惜しくも選ばれなかったメンバー17人がこの１年間、“FINALIST”という名で活動してきた。 【画像】か、かわいい…！　Rain Tree佐藤莉華と水野乃愛のミニスカ2ショット！ このたび“Rain Tree”という新しいグループ名で始動。2025年１月にメジャーデビューすることが決まった彼女たちの素顔に迫るスペシャル連載。 第２回は佐藤莉華と水野乃愛のインタビュー対談をお届け！ ──撮影はいかがでしたか？ 水野乃愛「莉華ちゃんと２人での撮影は初めてだったのですが、リラックスしてカメラの前に立てました。普段あまり着ないような色味の衣装だったので、新しい自分をお見せできたんじゃないかと思っています！」 佐藤莉華「私はアイドルさんのジャケット撮影の映像を見るのが好きなんですが、そういう動画に出てくるアイドルさんのように自分も映っていたらいいな、とイメージして撮影に臨みました。実際にできていたかどうかは、自分ではわからないですが……（笑）」 ──では、お二人とも改めて自己紹介をお願いします。 佐藤「茨城県出身の大学４年生、22歳の佐藤莉華です！　習い事でピアノやバレエ、ゴルフなどをやってきました。コーヒーと紅茶が好きです。私は第一印象では清楚系のお嬢様キャラだと思われがちなんですが、実際は体操やバスケ、格闘技などのスポーツ系がすごく好きなので、意外だと言われます。格闘技は１年半くらい習っていました。母がアクション映画好きで、小さい頃から『ミッション：インポッシブル』や『チャーリーズ・エンジェル』を観ていたので、『自分も闘いたい！』と思って習い始めました」 水野「広島県出身の19歳、大学１年生の水野乃愛です！　莉華ちゃんとは違ってとくに何かを習ったりはしていなくて、寝るのが大好きな人生を送ってきました（笑）。寝すぎちゃって、一度も起きずに15時間寝ていたことがあります。アニメもすごく好きで、なかでも『弱虫ペダル』の大ファンです。推しキャラは御堂筋翔です！」 ──お互いに対してはどんな印象を持っていますか？ 佐藤「乃愛を一言で表すなら……乃愛です（笑）。そう言うしかないほど、他にたとえようがなくて、乃愛は乃愛らしい、という表現が一番ピッタリな気がします。最初は人見知りムーブを発動するのですが、一度打ち解けて殻が破れるとグッと距離が縮まって、本当に楽しい人なんだとわかってきます」 水野「莉華ちゃんはさっき自分でも言っていたように、最初は清楚系の真面目なお嬢様キャラだと思ったんです。でも疲れてきたりするとテンションがすごく高くなったり、急におかしなことを言い始めたりするところが、面白いなって思います（笑）。そんな莉華ちゃんを見習いたいところがあって、それはストイックさ。日々ダンスの練習を頑張っているし、お話し会などのイベントのときにパソコンを持っていって、スキマ時間に大学の勉強をしていたり。私だったら時間があれば寝ちゃうので、莉華ちゃんのストイックさ、時間を有効活用する部分を見習いたいです」 ──いよいよアイドルグループとして本格的に始動する形になりますが、そもそもお二人がアイドルに憧れたきっかけを教えてください。 水野「私は幼稚園生の頃からAKB48さんが好きで、その中でもとりわけ渡辺麻友さんのファンでした。渡辺麻友さんの誰からも好かれるキャラクターや、アイドルとしてのストイックさに憧れて、自分もアイドルになりたいと思うようになりました」 佐藤「私も乃愛と同じで、最初に好きになったアイドルはAKB48さんです。推しメンバーも同じで、渡辺麻友さん。渡辺麻友さんのツインテールがかわいい！　ハーフツインも大好き！　って思っていました」 水野「わかるわかる！」 佐藤「私がAKB48さんを知った年齢の頃って、ちょうど同級生の女の子たちが少しませ始める時期で（笑）。それでも私は、王道アイドルを貫いている姿勢や芯の強さも含めて、渡辺麻友さんが大好きでした。そのあとにはTWICEさんを好きになって、私のデビュー前までの名前“サナ”はTWICEのサナさんが由来なんです」 ──アイドルになりたいと思ってから今日までのあいだに、きっと紆余曲折があったと思います。 佐藤「そうですね。私はアイドル好きの友達に『絶対に受けて！』って言われて、櫻坂46さんの３期生オーディションを受けました。でも書類で落ちてしまって。そこからAKB48さんの18期生オーディション、僕が見たかった青空さんのオーディションも受けたのですが、合格することはできなくて、アイドルの世界って本当に厳しいのだと知りました」 水野「私が最初に受けたのは、日向坂46さんのオーディションです。３次審査までは進んだんですが、そこで不合格でした。そのあとにAKB48さんの18期生オーディションで最終審査まで行かせていただいたんですが、結果は不合格。それがすごく悔しかったです」 水野「その合格発表があった翌日くらいに、秋元康先生プロデュースの新しいアイドルグループ（のちの僕が見たかった青空）のオーディションが開催されることが大々的に発表されたんです。でも、自分にはもう自信がなくて受ける気力が湧かずに、受けなかったんです。あとになって、応募しなかったことをすごく後悔したんですよ。その経験があったので、『IDOL3.0 PROJECT オーディション』を見つけたときは、これを最後にしようと思って受けました」 ──そんなお二人ですが、『IDOL3.0 PROJECT オーディション』から誕生した、2023年10月結成のWHITE SCORPIONのメンバー選考には惜しくも落選。落選メンバーで結成された“FINALIST”として活動しながら、2025年１月にはメジャーデビューするところまで辿り着きました。当然、さまざまな思いがあると思います。 佐藤「本当にデビューできるのかどうかわからないままここまで活動してきましたが、その中で思ったのは『アイドルって、本当にすごいんだな』ということです。今まではアイドルさんをかわいいな、スタイルがいいな、ダンスが揃っていてキレイだな、というような感覚で捉えていたんですが、いざ自分が握手会などのイベントに出させていただいたり、SNSをやらせていただく立場になって思うのは、アイドルはファンの方々のことを思う気持ちを持つことが本当に大事なんだということ」 佐藤「活動をする前は、自分の個性を出すことが一番大事だと思っていました。もちろんそれは必要なことなんですが、その前に自分よりもファンの方々のことを思って行動したり、発言したりすることが、まずは重要なんだと気づきました」 水野「私は、表に出ない陰の努力の大切さを痛感しました。アイドル活動をする前は、アイドルってかわいいな、私もこうなりたいな、というだけの軽い気持ちしか持てていなかったなと、今は思います」 水野「実際に自分がアイドルの立場になってみたら、歌もダンスもすごく大変だし、それを17人で合わせるのは本当に難しい。握手会で何を話すか考えることもすごく大切で、そういう表に出ない努力を積み重ねることが本当に大事なのだなと、改めて思うようになりました」 ──2025年１月のメジャーデビューに向けて、今はどんな気持ちですか？ 水野「デビューが決まってすごく嬉しかったのですが、セレクション制度（シングルごとに表題曲をパフォーマンスする“メインメンバー”を審査し、選考する選抜制度）があると聞いて、デビューシングルの表題曲を17人で歌えないんだなと、さみしい気持ちにもなりました。でもセレクション制度があることでメンバーの士気も高まるし、楽曲の完成度も上がっていくと思うので、とにかく頑張っていきたいという気持ちです」 佐藤「やっとデビューできるという嬉しさがあるのと同時に、身が引き締まる思いがあります。17人で１年間活動してきて、全員が頑張っているし、自分も全力で頑張るしかない。みんなで高め合ってデビューシングルをいいものにすることが、とても大切だと今は思っています」 ◆佐藤「大好きなTWICEさんと同じように……」 ──今後、アイドルとしてどんな存在になりたいですか？ 佐藤「私は、関わるすべての人を幸せにするアイドルになりたいです。私が誰かを幸せな気持ちにすることによって、その人が満たされて、また別の人を幸せにして……というように、幸せの連鎖が生まれるといいなって思うんです。その中心にいられるような存在になりたいと思っています。活動を始めた頃の謙虚な気持ちや感謝を忘れずに、どうしたら人を幸せにできるのかを、常に考え続けられるアイドルでいたいなと思います」 水野「私はこれまでの活動を通して、握手会やライブ配信でのトークを褒めていただくことが増えて、自信がついたんです。なので、もちろん歌やダンスのスキルを磨きつつ、ファンの方々とのコミュニケーションを通して身についたトーク力を活かして、おしゃべりでもたくさんの人に喜んでいただけるアイドルを目指していきたいです」 ──グループとしてはどんな目標を持っていますか？ 佐藤「大好きなTWICEさんと同じように、いつかドームツアーを実現させることが大きな目標です！」 水野「私が初めて好きになったアイドルであるAKB48さんのように、日本中誰でも知っているようなヒット曲を歌って、皆さんの心に残るようなアイドルグループになっていきたいです！」 ──グループでの活動以外に、ソロで叶えたい夢を教えてください。 佐藤「実は私も乃愛と同じで、アニメが好きなんです。ゲームも好きで、声優オーディションを受けたこともあるんですよ。なので、いつか声優のお仕事がしてみたいですし、ディズニー映画のエンドロールに声優として名前が載ることが夢でもあります」 水野「ファッション誌の『LARME』が大好きでずっと読んでいるので、その誌面に載るのが夢です！　あとは、バラエティ番組に出演したいという気持ちも強くなりました。お笑いがすごく好きで、とくにNON STYLEさんの大ファンなので、たくさん努力していつか共演できたら嬉しいです」 ■PROFILE 佐藤莉華（さとう りか） 2002年７月９日生まれ　茨城県出身 特技・趣味／絵を描くこと、読書、映画鑑賞、音楽を聴くこと、ヨガ 水野乃愛（みずの のあ） 2005年８月８日生まれ　広島県出身 特技・趣味／片方だけ寄り目にできること 取材・文：大久保和則