【2024 Moto3 第19戦マレーシアGP】アロンソが13勝目を挙げて記録更新! 古里は悪い流れを断ち切る2位表彰台
アロンソ圧巻の13勝目! 古里は15ポジションアップの2位表彰台
2024年11月1日から3日にかけて、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットでMotoGP第19戦マレーシアGPが行われた。軽量級クラスの最多勝を更新したダビド・アロンソ(CFMOTO Valresa Aspar Team)。そんなアロンソはこれまで371ポイントを稼ぎ出しており、前人未到の400ポイント獲得という偉業達成の可能性を残している。アロンソの記録達成に向けた戦い、そしてランキング2位をかけた戦いに注目が集まった。 【写真はこちら】Moto3 第19戦マレーシアGPで活躍したライダーたちの雄姿 土曜日に行われた予選ではエイドリアン・フェルナンデス(Leopard Racing)が自身初のポールポジションを獲得。2番グリッドにイヴァン・オルトラ(MT Helmets - MSI)、3番グリッドにはアロンソがつけた。 鈴木竜生(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)は日本人ライダーの最上位となる4番グリッドを獲得、一方で山中琉聖(MT Helmets - MSI)は12番手、古里太陽(Honda Team Asia)は17番手と振るわなかった。 気温33度、路面温度50度のドライコンディションの中、15周の決勝レースがスタート。2番グリッドのオルトラがホールショットを奪い、ダビド・アルマンサ(Kopron Rivacold Snipers Team)も一気にポジションを挙げ2位に浮上した。 抜群のスタートで2位に上がったアルマンサは、勢いそのままにオルトラをパスしてトップに浮上。序盤はアルマンサがレースをリードする。 予選11番グリッドからスタートし、一気にトップ3にまでポジションを上げていたダニエル・オルガド(Red Bull GASGAS Tech3)がターン14で転倒。また、3周目にはポールスタートのフェルナンデスにマシントラブルが発生してしまい悔しいリタイアとなった。 17番グリッドスタートから早くもトップ集団に入る力走を見せる古里は、4周目にはコリン・ベイヤー(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)を抜いて4位に浮上。古里はペースが良く、トップ3にも接近していった。 ジョエル・ケルソ(BOE Motorsports)がアルマンサを抜きトップに躍り出る。古里も5周目にアルマンサとオルトラをまとめてかわし2番手に浮上した。 古里は勝負所を探しつつ走る。そして、残り7周のターン4でケルソがコースアウトした隙にトップに浮上した。 古里の背後にチャンピオンであるアロンソが迫る。古里のペースが良く、アロンソも無理に仕掛けることはしなかったため、先頭の2台が抜け出し、優勝争いはこの2台の一騎打ちとなる。 残り3周、古里がターン14の立ち上がりで若干リアが流れたことを見逃さなかったアロンソがバックストレートエンドでトップに躍り出た。 アロンソと古里の一騎打ちとなった優勝争いは僅差のままファイナルラップへ突入。古里はペースが良いものの、アロンソのストレートスピードと深いブレーキングで仕掛けることができず順位変わらずフィニッシュ。アロンソが圧巻の6連勝、そして今季13勝を達成した。 前戦のファイナルラップをはじめ、今季はあと一歩表彰台に届かない苦しい時期を過ごした古里。悲願の優勝には届かなかったが、高いパフォーマンスを見せ、チャンピオンに続く2位でフィニッシュしてみせた。 3位には終盤一気にペースを上げ、トップ2の真後ろにまで迫ったホセ・アントニオ・ルエダ(Red Bull KTM Ajo)が入っている。 今季最高位の4番グリッドからスタートした鈴木は上位でレースを展開するも、中盤にマシントラブルが発生し無念のリタイア。山中もスタートでポジションをあげ、中盤には先頭集団に追いつき周回。最終的に7位でゴールしている。 Moto3の決勝終了後、最終戦はバレンシアと同じスペインのカタロニアで開催されることが発表された。最終戦はMotoGPクラスのみ開催されるのではないかとの噂も流れていたが、3クラスともに開催される運びとなった。
河村大志