「先を予測して交渉するのは困難を極めた」サッカーパリ五輪出場メンバー発表 難航した交渉は前日まで続いた
JFA(日本サッカー協会)は3日、パリ五輪に出場するサッカーの日本代表メンバーを発表しました。会見でメンバー選出への苦労が明かされました。 【画像】6月30日終了時のJ1順位表 アジアカップでウズベキスタンを破り見事優勝をつかんだ藤田譲瑠チマ選手や佐藤恵允選手など18名が選出されました。 大岩剛監督は「制限ある中で最高の18人を選んだ」とコメント。 同じくアジアカップで活躍した松木玖生選手が外れたことについて記者から質問が飛ぶと「コンディションに問題があるという理由ではない」と明言を避けた大岩監督でしたが、山本昌邦ナショナルチームダイレクターが補足で「(松木選手が)移籍の可能性があります。その中で確実にオリンピック期間に招集できる確約ができなかった。それが要因です」と説明しました。 また3枠選べるオーバーエイジ枠については、選出がありませんでした。これは2008年の北京五輪以来、16年ぶりとなります。 これについても「オーバーエイジの希望は当然ありました。1年以上かけて海外組と調整は進めて参りました。日々変わっていく選手の状況、移籍先が決まらなければ交渉すらできない。先を予測して交渉するのは困難を極めました」と複雑な裏側を明かしました。 メンバーを最終決定したのは登録期限となった会見前日。「日々クラブと連絡取りながら、昨日まで努力したが、(日本選手が)チームにとてつもなく大きな存在で必要とされてるからこそ困難な状況になった」と話しました。 出場メンバーは18日のフランス代表と国際親善試合を行った後、パリ五輪へ挑みます。初戦は25日のパラグアイ代表との一戦です。 ▽パリ五輪に出場が決まったサッカー日本代表の18名 【GK】 1 小久保玲央ブライアン(ベンフィカ/ポルトガル) 12 野澤大志ブランドン(FC東京) 【DF】 16 大畑歩夢(浦和レッズ) 3 西尾隆矢(セレッソ大阪) 5 木村誠二(サガン鳥栖) 2 半田陸(ガンバ大阪) 4 関根大輝(柏レイソル) 15 高井幸大(川崎フロンターレ) 【MF】 6 川崎颯太(京都サンガF.C.) 7 山本理仁(シントトロイデンVV/ベルギー) 13 荒木遼太郎(FC東京) 8 藤田譲瑠チマ(シントトロイデンVV/ベルギー) 14 三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム/オランダ) 【FW】 17 平河悠(FC町田ゼルビア) 9 藤尾翔太(FC町田ゼルビア) 18 佐藤恵允(ヴェルダー・ブレーメン/ドイツ) 10 斉藤光毅(ロンメルSK/ベルギー) 11 細谷真大(柏レイソル) 以下、バックアップメンバー 22 GK佐々木雅士(柏レイソル) 21 DF鈴木海音(ジュビロ磐田) 20 MF山田楓喜(東京ヴェルディ) 19 MF佐野航大(NECナイメヘン/オランダ)