地元客でにぎわう駅近中華料理店…近隣にはファミレスもあるが、繁盛している「一番の強み」とは【経営コンサルが解説】
競合企業をしのぐ「価値」を考えよう これまでの記事では、事業に密接に関係するCFTの3つの要素から1つの事業が定義され、三角形で視覚的に表現できることを示してきました。 CFT3つの視点から、事業の構成要素や特徴を見つけ出す方法を「CFT分析」と呼びます。この分析においてC(顧客)・F(機能)・T(技術)それぞれを記述する際は、これらについて可能な限り明確にあらわす必要があります。 とくにF(機能)は、「顧客はなぜ、競合他社ではなく自社を選んでいただいているのか」「顧客に対して、競合他社を超えるどのような機能・価値が提供できているのか」について、顧客の立場に立って突き詰めて考えることが必要です。 T(技術)は、いろいろと挙げられると思いますが、それらのなかでも自社のF(機能)を可能としている技術(経営資源、ノウハウなど)としてキーとなるものは何かについて、考えてみましょう。 厳しい競争環境のなかでCFTがぼやけているのでは、厳しい言い方をすれば、なんとなく事業をやっている状態であり、事業の存続は困難になるのではないでしょうか。 企業が事業を継続しているからには、既存事業のなかに何か1つでも競合他社をしのぐものや、強いものが必ずあるはずです。それをCFT分析で見つけ出してみましょう。それが新規事業を生み出す大きな取っ掛かりになるといえます。 【演習】 自社の事業を1つ選び、CFT分析をおこない、CFTチャートを作成してください。 中野 正也 株式会社グローバル事業開発研究所 代表取締役 ※本記事は『成功率を高める新規事業のつくり方』(ごきげんビジネス出版)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。
中野 正也