「奇跡の少年と呼ばれ…」「生き残ったことを素直に喜べず」福知山線脱線事故の負傷者と東日本大震災の被災者 2人の生存者が「命」語り継ぐ
■「ただいま」が言えなかった人がたくさん 大事な人に「大事に思っています」を
当事者たちは事故や震災とともに、今を生きている。 小椋聡さん:僕らは(事故が)起こると思っていなかった電車にたまたま乗っただけなんです。 あの中で『行ってらっしゃい』と言って、『ただいま』が言えなかった人たちがたくさんいるので、皆さんは明日『おかえり』って言ってあげられる人を持っているかもしれないんです。 もしかしたら失った人もいるかもしれないですけど、その大事な人たちに、『あなたのことを大事に思っています』ということをぜひ伝えていただきたい。 小椋さんは脱線事故からの経験、被害者それぞれが考える「いのち」についてまとめた本を来年春に出版する予定で、今回の講演会の内容も掲載されるということだ。 (関西テレビ「newsランナー」 2024年12月11日放送)
関西テレビ
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