【MLB】ヤンキースからFAのホームズに複数の球団が先発投手として興味か 3年連続20セーブ以上の右腕
先発投手の価格が高騰するなか、複数の球団が先発投手の補強として意外な投手に目をつけているようだ。「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者が報じたところによると、ヤンキースからFAとなった救援右腕クレイ・ホームズに対し、メッツを含む複数の球団が先発投手として興味を示しているという。すでに先発転向を打診した球団もあるとみられる。ヤンキースのクローザーとして3年連続20セーブ以上を挙げた右腕は来季、先発投手としてプレーすることになるのだろうか。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ 現在31歳のホームズは2021年途中のヤンキース移籍をきっかけにブレイク。2022年は62試合で7勝4敗20セーブ、防御率2.54、2023年も66試合で4勝4敗24セーブ、防御率2.86の好成績を残した。今季は2年ぶり2度目のオールスター・ゲーム選出を果たしたものの、シーズン後半に大きく調子を落とし、クローザーの座を剥奪されることに。最終的には67試合に登板して3勝5敗30セーブ、防御率3.14を記録したが、13度のセーブ失敗を喫するなど、不安定なパフォーマンスが目立った。 ホームズがメジャーで先発したのはデビューイヤーの2018年だけ(パイレーツで11試合に登板し、うち4試合が先発)。しかし、プロ入り後、メジャーに昇格する2018年までは先発投手として育成されており、マイナー通算134登板のうち114試合は先発登板である。近年はジョーダン・ヒックス(ジャイアンツ)、セス・ルーゴ(ロイヤルズ)、レイナルド・ロペス(ブレーブス)、マイケル・キング(パドレス)など、リリーフから先発へ転向するケースが増えており、ホームズの先発転向プランもその流れに沿ったものと言える。 リリーフでの実績がある投手を先発転向を視野に入れて獲得する場合、実績十分の先発投手を獲得するよりも安価で済むというメリットがある。また、先発転向がうまくいかなかった場合にブルペンに戻すこともできるため、リスクが抑えられる点も魅力なのだろう。今オフはホームズのほか、ジェフ・ホフマンも先発投手としての関心を集めているようだ。