コロナ禍で延期の楠公武者行列 来年5月に7年ぶり実施へ 兵庫・湊川神社
「楠公(なんこう)さん」の愛称で親しまれる湊川神社(神戸市中央区)周辺を練り歩く「楠公武者行列」の実行委員会は20日、同神社で会見を開き、来年5月25日に7年ぶりとなる武者行列を実施すると発表した。同神社の「祭神」である楠木正成公ら騎馬武者に扮した参加者の行列が神輿を先導し、神戸の街を巡る。 楠公武者行列は、明治5年の湊川神社の創建から2年後に始まり、時代考証を重ね、平成14年から本格的に復活。その後は5年おきをめどに行われていた。同神社鎮座から150年となる令和4年に行う予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期。楠木正成公殉節690年となる来年5月に実施することを決めた。 武者行列は湊川神社を出発し、西元町や新開地などを経て神社に戻る約5キロを約3時間半かけて練り歩く。楠木正成公や、弟の正季(まさすえ)、嫡男の正行(まさつら)の3役は特別ゲストが務め、ほかの役は神社の氏子となる住民を対象に優先的に募集。その後に全国的に公募する計画という。 岡田榮介実行委員長は「大阪万博の年でもあるので、歴史文化を知ってもらいたい」と話す。