投資信託に投資するなら「一括投資」と「積立投資」、どちらがおトク?
新NISAがスタートして、「投資を始めてみようかな?」という人が増えています。投資信託に投資する場合、一括投資するのと、少額ずつを積み立てで投資するのとでは、どちらがおトクなのでしょうか? ファイナンシャルプランナーの塚越菜々子さんにお伺いしました。
理論上は「一括投資」の方が増え方が早いのでおトク
「72の法則」とは、「72」を運用利回りで割ると、投資元本が2倍になるまでの年数がわかるというもの。この法則は、一括投資した場合に当てはまり、運用利回りが5%であった場合、投資元本が2倍になるのに14.4年かかることを示します(上記)。 一方、「126の法則」とは、積立投資の場合に当てはまり、同じように運用利回りが5%であった場合、投資元本が2倍になるのに25.2年かかることを示し、一括投資よりも10.8年も多く年数がかかることがわかります。つまり、一括投資の方が増え方が早く、その点では一括投資の方がおトクという結論に。
一括投資は値下がったときの損が大きい?
一括投資は値下がったときの損が大きくなると心配する人もいますが、投資に値動きはつきもの。上がったり下がったりの値動きはあっても、最終的には買ったときよりも値上がりすると予想しているなら、理論上は一括投資した方がおトクということに。 また、低金利で預貯金ではほとんどお金が増えない今、余剰資金を預貯金口座に寝かしておくよりも、投資に回した方がおトクといえるかもしれません。
ESSE編集部