ファーウェイ、「Mate 70」シリーズを発表 独自OSで性能向上をアピール
【東方新報】中国の通信機器大手「華為技術(ファーウェイ、Huawei)」が26日に開催したブランドイベントで、新型スマートフォン「HUAWEI Mate 70」シリーズを正式に発表した。今回の新モデルは、デザインやカメラ性能、通信技術など、さまざまな面でアップグレードが行われている。特に、独自開発のOS「HarmonyOS NEXT」を搭載したことで、性能が大幅に向上したとされている。 「Mate 70」シリーズには、国内初となる完全自社開発のオペレーティングシステムが採用されている。このOSの導入により、処理速度が約40パーセント向上したとファーウェイは説明している。また、バッテリー性能も24パーセント改善され、日常使用での持続力が高まったという。通信技術では、新しい「第二世代霊犀(Lingxi)通信技術」を搭載し、高速移動時や地下鉄、エレベーターなど通信が途切れやすい環境でも安定した接続が可能になったとしている。 新たに搭載されたAI機能「AI隔空伝送」により、デバイス間で写真やスクリーンショットを非接触で移動できるようになった。この技術は、AIジェスチャーセンサーを使って手の動きを認識し、直感的な操作を可能にしている。 同時に発表された折りたたみ式スマートフォン「Mate X6」では、画面分割を自動認識する「全景多窓」機能が搭載されている。これにより、1つの画面で最大3つのアプリを同時に使用できるようになった。また、「天通(Tiantong)衛星通信」と「北斗(Beidou)衛星メッセージ」にも対応しており、緊急時の通信手段としても活用できる仕様が特徴だ。 「Mate 70」シリーズの価格は5499元(約11万5687円)から、折りたたみモデル「Mate X6」は1万2999元(約27万3472円)からスタートする。ファーウェイはこれらの新製品を通じて、市場シェアの拡大と技術革新への取り組みをさらに強化している。 Mateシリーズは過去数年間で多くの注目を集めてきたが、今回のモデルでは独自OSの採用や通信技術の革新によって、業界全体に与える影響がさらに注目されている。一方で、競合他社も同様に技術革新を進めている中、消費者にどれだけアピールできるかが問われるだろう。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。