〈人テク展2024横浜〉三菱ケミカルのブースで折り紙が相撲 部品に貼るだけの制振シートを開発
「はっけよい、のこった!」三菱ケミカルのブースでは、プラスチック製の板の上で、相撲を取っているように2体の人形が小刻みに動いている。ゴム製のシートを板の上に置くと、動き回っていた2体の人形がぴたりと止まった。まるで行司の掛け声を待つ「見合って見合って」の状態のようだ。 三菱ケミカルは「人とくるまのテクノロジー展2024横浜」で、開発中の遮音・制振シート「レゾコア」を出展している。部品に貼り付けることで、振動や放射音を低減することができるという。ブースの折り紙人形は、その効果をアピールするために連日相撲をとっている。 車の内部で発生する振動は、ノイズや摩擦の原因になる。同社が遮音・制振を目的に開発したレゾコアは、シリコンゴム製でありながら100度の熱にも耐えられるという。シールタイプで、該当部位に取り付けるのも簡単だ。 レゾコアは電動化製品の活路を見出しており、eアクスルに搭載するインバーター向けなどで提案していく。