「私を救ってくれたさんまさん」中武佳奈子 27年ぶりの再会と愛あるメッセージで新たな挑戦を始めた現在地
■昼は売店で夜は配膳のバイト「最近はYouTubeも始めました」 ── 忙しそうですね。いまもバイトのかけもちをされているのですか? 中武さん:そうですね。バイト三昧の日々です(笑)。日中はプールの売店、夜は野球場の観覧室での配膳をしているほか、週末は清掃やバーベキューのバイトもしています。昨年からは、YouTubeの投稿も始めました。 ── YouTubeを始めたきっかけは、明石家さんまさんのアドバイスだったそうですね。
中武さん:そうなんです。『あっぱれ』の同窓会のときに「最近なにしてんの?」と聞かれ、「生活のためにアルミ缶、拾ってます」と言ったら「めっちゃおもしろいじゃん!」と言われて(笑)。その場にいたメンバーのなかで、唯一、裕太くんがYouTubeをやっているのですが、「YouTubeでも、少なからずお金を稼ぐことができるよ」と教えてくれたんです。そのときに、さんまさんが「やってみたらどう?いい経験持ってるんだから、それをしゃべったらええねん!」と、励ましてくださったんですね。
私の経験をネガティブにとらえず、前向きな力に変えてくださって、嬉しかったですね。その言葉に勇気をもらい、思いきって踏み出してみることにしたんです。ただ、さんまさんに救われたのは、それが2度目なんです。 ── 2度救われたというのは…? 中武さん:以前、生活に困窮して心身が疲弊し、笑うことができなくなっていたときに、『あっぱれ』の卒業式で、さんまさんから頂いた手紙を偶然みつけたんです。そこには「どんなときでも笑っていてほしい」「佳奈子の笑顔が幸せを呼ぶから」といったメッセージが書かれていて、「人生笑ったもん勝ち」という言葉で締められていました。それを見た瞬間、ガチガチに固まっていた心が、フッとほどけていく感じがして、そこからだんだんと日常でも笑えるようになったんです。やっぱりすごい方だと思いましたね。