美しきブナの森に癒される! 快適キャンプと地元グルメが堪能できる「和佐又山deキャンプ&ハイク」【前編】
ブナの新緑が美しい「WASAMATA HUTTE」
かつては、古い学校のような建物と、ただの広場という感じだったキャンプ場が、とてもおしゃれな施設に生まれ変わっていました。数年前に和佐又ヒュッテが閉鎖になったと聞いたときは、とても残念だったのですが、リニューアルされてよかった……。 ヒュッテ本館前の広場はフリーサイトで、ほかに、林道を少し登ったエリアでクルマを横付けできるオートサイト、眺めのいいビューサイト、木立の中でテントが張れる林間サイトなど、いろんなサイトがあります。 広い敷地を一通り見て回り、炊事場やトイレなどの設備も確認。そして、みんなで集えるビッグタープと、各自が就寝する個人テントを協力して立てていきます。ほかにも数組のキャンパーたちが来ていて、それぞれに適度な距離をとりながら、テント村ができあがっていきました。 フリーサイトはほぼフラットな草地なので、ペグダウンもしやすくて、設営はラク。一通り設営が終わったら、ヒュッテの中のカフェにて、マッタリお茶タイム。明るいうちからビールを飲んでるジョシもいますよーっと。 広い窓からは、木々の間から大台ケ原山方面の景色が見えます。 このあたりは紀伊半島でも最も奥まったエリアなので、どこまで見渡してもほとんど人工物が見えません。見渡す限り山、また山。まさに「熊野三千六百峰」の眺めです。 ゆったりと休憩したあとは、全員で手分けして夕食準備。夕食のメニューは、途中の道の駅で買ってきた野菜などを使って、具沢山のキノコ入り豚汁と、一人分ずついろんな具材を包んで焼くホイル焼き。〝登山〟のときにはとてもできない贅沢メニューです。 シメにはおむすびをこんがり焼き上げて、焼きおむすびに。そのあとさらに、道の駅で買ったお菓子に手を出すツワモノジョシもいたっぽい……。 この日は、昼間はかなり暑くて、奈良盆地では30℃近くまで気温が上がっていたのですが、さすがに標高1200mの山の中。日が高い時間でも、木陰はひんやり涼しくて快適だったのですが、日が落ちるとぐんぐん気温が下がって、ダウンを着ても震えるレベル。焚き火で暖をとりながら、静かな山の夜を楽しみました。
根岸真理