両親が「お金がかからないように自分たちのお墓を『樹木葬』にしようか」と言っています。さみしい気もしますが、実際にお墓を建てる場合と比べてどのくらい安くなるのでしょうか?
樹木葬のメリット・デメリット
樹木葬のメリットとデメリットを理解することで、樹木葬を選ぶかどうかを適切に判断できるようになります。本項では、樹木葬のメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。 ■樹木葬のメリット 樹木葬のメリットは、次のとおりです。 ・費用が安い ・永代供養により承継者が不要 ・管理の手間が少ない ・宗教や宗派に制約がない ・明るい雰囲気がある 樹木葬は、何といっても一般的にお墓を建てるよりもコストをおさえられる点がメリットです。また、樹木葬は永代供養が多く、承継者も必要ありません。宗教や宗派に制限を設けない霊園が多いため、無宗教や仏教以外の方でも利用しやすいです。シンボルツリーや草花が植えられているため、一般的なお墓と比べて明るい雰囲気を持っています。 ■樹木葬のデメリット 樹木葬のデメリットは、次のとおりです。 ・立地が不便な場合がある ・粉骨が条件となる場合がある ・遺骨の取り出しが難しいことがある ・親族からの理解を得られないことがある 特に都市部では、スペースの関係で粉骨が条件になることがあります。また、永代供養で遺骨を合葬する場合があるため、遺骨の取り出しが難しいことがあります。樹木葬は認知度が高まりつつありますが、まだ主流の埋葬方法ではないため、親族から理解を得られないことがある点もデメリットです。
本人の意思や樹木葬のメリット・デメリットを考慮して選ぼう
樹木葬は、お墓を建てるよりも費用をおさえられ、承継者が不要で明るい雰囲気を持っているなど、魅力はたくさんあるでしょう。ただし、粉骨が必要な場合や遺骨の取り出しが難しいなどデメリットもあります。 埋葬方法を決める際は、メリットやデメリットを踏まえたうえで、本人の意思を尊重しつつ、家族でしっかり話し合い、納得できる方法を選ぶことが大事です。 本人や家族にとって大切なことであるため、見学も行って最終決定をしましょう。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部