両親が「お金がかからないように自分たちのお墓を『樹木葬』にしようか」と言っています。さみしい気もしますが、実際にお墓を建てる場合と比べてどのくらい安くなるのでしょうか?
近年、注目を集めている樹木葬ですが、永代供養のため承継者が不要で管理の手間が少なく、明るい雰囲気が魅力です。また、実際にお墓を建てる場合と比べて、費用がおさえられることも人気の理由となっています。そこで本記事では、樹木葬の費用相場やメリットとデメリットについて解説します。 ▼亡くなった母が私名義で「500万円」を遺してくれていた! 名義は自分でも「相続税」はかかる?
樹木葬とは
樹木葬は、墓石ではなく樹木や草花を墓標にしたお墓です。永代供養で継承者が不要であり、一般的なお墓に比べて費用が安い点も特徴です。樹木葬には、以下の3つのタイプがあります。 ・都市型:区画整理された寺院の境内や都市部の霊園にあり、アクセスの良さが魅力です。シンボルツリーの近くに、遺骨が埋葬されることが多いです。 ・ガーデニング型:和風や洋風の庭園内に墓所が設けられています。さまざまな草花があり美しい景観が魅力で、明るく開放的な雰囲気です。特にイングリッシュガーデン調の霊園が人気のようです。 ・里山型:自然の山をそのまま墓地として利用し、より自然に近い形で埋葬できます。自然に還れるという意味から、魅力を感じている人が多くいます。 また、埋葬方法には、複数の遺骨を1つのシンボルツリーの周りに一緒に埋葬する「合祀型」、個別にシンボルツリーを植えて1人ずつ埋葬する「個別型」、そして夫婦や家族など複数人を1区画に一緒に埋葬する「家族型(集合埋葬型)」の3種類があります。
樹木葬の費用相場
樹木葬の費用相場は埋葬方法や場所、納骨人数などによって異なります。一般的な樹木葬の費用相場は、以下のとおりです。 ・個別型:40~100万円 ・家族型(集合埋葬型):20~50万円 ・合祀型:5~30万円 個別型は1つの区画にシンボルツリーを設置するため、家族型(集合埋葬型)や合祀型に比べて費用が高い傾向があります。 ■お墓の費用相場 一般的なお墓の費用相場は、100~350万円程度です。内訳として墓石代が60~200万円程度、墓地代が30~130万円程度かかります。墓石が必要なため、樹木葬に比べて費用が高くなる傾向があります。