復元が進む首里城正殿の玉座の間を飾る「刺繍」琉球の技法を用いたその作業の様子が7日報道陣に公開されました。公開されたのは、首里城正殿1階の御差床正面に飾られる「垂飾」と呼ばれる装飾物・制作の様子です。 　縦およそ24cm、幅3．6mほどの布地に「琉球古刺繍」と呼ばれる琉球固有の縫いの技法を用いて国王の象徴である1対の龍や火焔、5色の瑞雲の文様などが施されます。 　7日は、技術者の監修もあり、20代～70代までの琉球古刺繍保存会のメンバーが集まって作業をしていました。 　垂飾の刺繍を監修・制作する寺田貴子さんは「沖縄でされたであろう技法を今、自分たちの手でそれを追体験しながら、首里城に掲げるものが出来上がっていくというのはとても光栄だし、意義深いし、やりがいがある」と話しています。 　垂飾は今後、沖縄だけでなく、長崎や京都、神奈川などでも並行して作業を進める予定で、2026年7月の完成を目指します。