ダメダメ…。ユーロ2024で価値を落としたスター選手(4)大会史に残る不名誉な記録も…。C・ロナウドと合わないドリブラー
ユーロ2024(EURO2024)の全日程が現地時間14日に終了し、スペイン代表が優勝を果たした。大会を振り返れば、ラミン・ヤマルを初めとするヤングスターが大きなインパクトを残した一方で、期待に反して低調なパフォーマンスに終わった選手も存在する。今回は、ユーロ2024で価値を下げてしまった名手を紹介する。(スタッツは7月14日時点のデータサイト『Transfermarkt』を参照)
FW:ラファエル・レオン(ポルトガル代表) 生年月日:1999年6月30日(25歳) 所属クラブ:ACミラン(イタリア) ユーロ成績:4試合0ゴール0アシスト 数年前のリオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドのように、クラブと代表の両方で素晴らしい活躍をするのは至難の業だ。ユーロ2024に出場したFWラファエル・レオンは、その難しさを痛感したことだろう。 セリエAでは抜群の存在感を放つレオンだが、ポルトガル代表ではインパクトのある活躍を残せていない。絶対的エースFWロナウドやブルーノ・フェルナンデスなど流動的にポジションを移動させながらゴールに迫る他の選手たちとは異なり、レオンはスピードを生かしたドリブル突破でチャンスを作ろうとする。彼らと思い描いているものが違うのか、レオンは周囲の選手との相性が悪く、球離れの悪さが目立っていた。 このような状況に対し、元イタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニはイタリア版『Sky Sports』にて、「レオンがロナウドの最高のパートナーだとは思わない。彼はいつも余計な1タッチをするのでリズムが合わない」と発言。アズーリの名DFから見ても、レオンはポルトガルの攻撃のリズムを崩しているように感じられるようだ。ミランでは、昨季リーグ戦34試合で9ゴール9アシストと素晴らしい数字を残していただけに、今大会のパフォーマンスは残念極まりない。 加えて、レオンはユーロ2024で不名誉な記録を打ち立てている。同選手はグループリーグ初戦のチェコ代表戦と第2戦のトルコ代表戦の2試合連続で「シミュレーション」による警告を受け、このために第3戦のジョージア代表戦への出場停止処分を食らった。 英メディア『The Athletic』によると、レオンは長い大会の歴史の中で初めて「1つの大会でシミュレーションで複数のイエローカードを受けた選手」になったと言う。25歳のサイドアタッカーにとって、ユーロ2024は後味の悪い終わり方になってしまった。
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