路上でミュージシャンが「ライブ」をやっていたのですが「無許可」のようで警察に取り締まられていました。罰金はどれほど課せられるのでしょうか。
路上ライブは通行人の目に留まりやすく、音楽を聴いている人との距離感が近いなど、唯一無二ともいえる魅力があります。 アマチュアのミュージシャンにとっては、ファンの獲得やデビューのチャンスを掴む場所として路上ライブは重要でしょう。実際に、路上ライブ出身の有名アーティストも数多く存在します。 しかし、路上という公共の場所で演奏をする場合において、気になるのは法的な問題です。そこで本記事では、路上ライブにおける法的な問題や、違法と判断された場合の罪について解説します。 ▼町内会費の支払いを拒否したら「今後ゴミを捨てるな」と言われた! 本当に従う必要はあるの?
路上ライブの違法性
路上ライブの会場となるのは歩道を含めた、いわゆる「道路」であることが大半です。そして、路上ライブは「道路を使っている」ことと同義といえます。 路上ライブに限ったことではありませんが、道路を使用する際には管轄の警察署署長による許可が必要になります。 つまり、警察からの許可を得ないまま路上ライブを行うと、道路交通法や道路交通規則に違反することになり、端的にいえば違法行為に該当します。 また、道路以外の場所でライブを行う場合にも同様に許可が必要です。例えば、お店の軒先や何らかの施設内でライブをするのであれば、該当の管理者から許可を得なければいけません。無許可で他者の管理区域に立ち入れば、建造物侵入罪に問われる可能性があります。 また、警察からの制止を無視した場合は、軽犯罪法に違反することも考えられます。
路上ライブで実際に逮捕される?
仮に、無許可で路上ライブをしていても、突然逮捕される可能性は低いとされています。確かに違法行為ではありますが、現実的に交通や通行人に対して大きな支障を与えることはないと考えられるからです。しかし、大規模なライブで被害が大きくなれば、その限りではないでしょう。 通報を受けた警察官に注意を受けて、そのまま逮捕や処罰を受けずに済まされるケースが一般的だと思われます。しかし、注意を受けてもライブをやめない場合は、違法行為として逮捕される可能性も充分に考えられるでしょう。 道路の使用許可を得ずに道路を使用する行為は、道路交通法第119条2の定めにより、3ヶ月以下の懲役もしくは5万円以下の罰金が科せられます。
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