株価が大きく下がってくれることを期待、9月末は日本株の今年最後の買い場になりそうだ
もちろん、裏ではキングメーカーの影響があったと思うが、それだけではなく、議員個々人が考える「生き残るための選択」をしたのではないかと強く思った。 ■9月30日が下げれば絶好の買い場に? さて、相場に話を戻そう。日経平均は8月5日(3万1458円)の一番底のあと、9月2日に3万8700円の戻り高値をつけた。その後は9月11日の3万5619円まで押してから反発し、9月26日の1055円高で9月2日の戻り高値を抜いた。これで上記の3万5619円が二番底と確定し、上昇波動が生まれた。
もし、本日(9月30日)あるいは今後、この二番底である3万5619円を割れない限り、上昇波動は壊れない。確かに先物価格を見ると大幅下落から始まることが予想されるが、3万5619円(前日比4210円安)までのゾーンが買い場と見るのがチャート分析の鉄則だ。 7月の8連続安のあとに8月5日の史上最大の下げに襲われたように、大きな連続安のあとに大きな下げがくるケースが多い。だが、9月3~11日の7連続安後は12日の1213円高や26日の1055円高、あるいは権利落ち日である27日の「当日権利埋め」の強気相場のシグナルで、「今回は大幅安がないのか?」というほどの雰囲気だった。
予想外の選挙結果で、その大幅安が今日の30日だとしたら、待っていた買い場ではないか。 ■今回が「年内最後の買い場」と見る理由 私がそう思うの理由は主に以下の5点だ。 ① 9月20日までの日経平均の移動平均線の総合乖離(25日・75日・200日移動平均線の乖離率の合計)は目先の需給に不利なマイナス圏であったが、現在はプラス転換している。 ② 円高進行で企業業績に不安があっても、日経平均予想EPS(1株当たり利益)は9月27日現在2505円と過去最高を更新している。株価決定の基本である企業業績が最高の状態で、株価が継続的に下降していくことはありえない。