【買い換え検討中の人必読】元販売員が伝授する最新家電“値引き”交渉術 「家電量販店で“見積書”をもらいなさい」
新しい年に向けて家電の買い換えを考えていえる人も多いのではないか。洗濯機、冷蔵庫など高額商品を安く購入するにはどうすればよいのか。長年、家電量販店の販売員として働いた経験のある家電ライター・たろっさ氏に家電を買う際のコツを聞いてみた。
「価格だけをみるとECサイトが安い。店舗を持っておらず、メーカーから卸した商品を倉庫から出荷するわけですから、諸経費を削って価格を安くできる。しかし、実際は店舗へ行って購入するメリットのほうが大きいです。たとえば、ECサイトで冷蔵庫を購入した場合は配送・設置料金が、エアコンを購入した場合は工事費用が別途かかるため、結局トータルの金額は高くなりがちです。家電量販店で買えばそういった費用を負担してくれたりする。 そして、家電量販店で購入する利点として一番大きいのは『修理対応』です。冷蔵庫が故障してすぐ直さないと困るという場合、購入した家電量販店に行けばすぐに相談でき、迅速に修理対応をしてもらえます。ECサイトでは修理対応はしてくれませんし、メーカー保証がついていたとしても自分でメーカーに連絡しなければならない」
効率よく値下げを実現できる交渉術
実店舗へ足を運んで、少しでも安く買いたい場合に欠かせないのは「値引き交渉」である。 「お客さんに『他店のほうが安かった』と言われた場合、店員はその裏が取れたら同じ価格までは下げるはずです。最も効率が良いのは見積書をもらう方法。ほしい商品の目星がついたら『ほかの店と比較検討したいので見積もりをください』とお願いするんです。店側に正式な見積もりを出してもらったら、今度はそれを他の家電量販店に持っていく。『向こうの店ではこれくらいと言われたんですけど……』と伝えて、最初の店より安かったらそこで買ってもいいし、同様に2店舗目でも見積もりを出してもらって、3店舗目に行ってもいい。だいたい3店舗くらい回れば、ネットの最安値に近いくらいの額まで値引きできます」(同前) 大前提として、値引きを実現するためには店員とのコミュニケーションが重要になるという。 「ネット上では〈雨で客足の悪い日青い顔をしている店員を狙え〉といった値引きの裏ワザのような話が流布していますが、基本的にそれはデマだと思ってください。たしかに大雨の日などは客足が伸びませんが、いくらでも安くしていいから売りたいと考える店員はほとんどいないでしょう」(同前)