元世界1位ベッカーに並ぶ歴代7番目の記録、ズベレフ 11度目の「ATPマスターズ1000」決勝<男子テニス>
BNLイタリア国際
男子テニスのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)は17日、シングルス準決勝が行われ、第3シードのA・ズベレフ(ドイツ)が第29シードのA・タビロ(チリ)を1-6, 7-6 (7-4), 6-2の逆転で破り、2018年以来6年ぶり3度目の決勝進出を果たした。ズベレフにとって「ATPマスターズ1000」大会では11度目の決勝進出であり、元世界ランク1位のBo・ベッカー(ドイツ)と並ぶ歴代7番目の記録となった。 【動画】ズベレフ 決勝進出を決め雄叫び、最後は強烈なサービスエース! 2017年以来7年ぶり2度目の大会制覇を狙うズベレフは今大会、初戦の2回戦で世界ランク70位のA・ブキッチ(オーストラリア)、3回戦で同54位のL・ダルデリ(イタリア)、4回戦で同53位のN・ボルジェス(ポルトガル)、準々決勝で第11シードのT・フリッツ(アメリカ)を下し4強入り。 この日の準決勝では第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)や第16シードのK・ハチャノフらを下したタビロと顔を合わせた。 第1セット、ズベレフは2度のブレークを許すなど第3ゲームから5ゲーム連取を許し先行される。勢いを取り戻したいズベレフだったが、第2セットは1度もブレークチャンスを掴めないままタイブレークへ。先にミニブレークを許す苦しい展開となるも、そこから3度のミニブレークに成功し逆転。2度目のセットポイントをものにしてセットカウント1-1に追いつく。 迎えたファイナルセット、ズベレフはファーストサービスが入ったときに94パーセントの高い確率でポイントを獲得し1度もブレークポイントを与えず。リターンゲームでは2度のブレークに成功する。最後は強烈なサービスエースで締め2時間17分で勝利した。 ズベレフはこの勝利で「ATPマスターズ1000」大会で11度目の決勝進出。1990年に「ATPマスターズ1000」が創設されて以来ではベッカーに並ぶ歴代7番目の記録となった。 【ATPマスターズ1000で決勝に進出した回数が多い選手(計10回以上)】 ジョコビッチ 58回 R・ナダル(スペイン) 53回 R・フェデラー(スイス) 50回 A・アガシ(アメリカ) 22回 A・マレー(イギリス) 21回 P・サンプラス(アメリカ) 19回 ベッカー 11回 ズベレフ 11回 G・クエルテン(ブラジル) 10回 D・メドベージェフ 10回 T・ムスター(オーストリア) 10回 なお、決勝では第21シードのN・ジャリー(チリ)と対戦する。ジャリーは準決勝で第14シードのT・ポール(アメリカ)をフルセットで下しての勝ち上がり。 一方、敗れたタビロは「ATPマスターズ1000」初の決勝進出とはならなかった。
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