チャイルドシート、なんと2割以上が未使用! きちんと取り付けられていない・座れていない危険性も。
正しく取り付けられていない可能性が高い!
チャイルドシートを取り付けたからといって気は抜けない。実は、正しく取り付けられていない可能性が高いのだ。 同調査のチャイルドシート取り付け状況(全国16箇所・8地域で実施)によると、乳児用・幼児用のチャイルドシートが正しく取り付けられていたのは61.9%で38.1%は何らかの問題で正しく取り付けられていないことが判明。 では、どのように取り付けるとNGなのだろうか。 1. 腰ベルトの締め付け不足(張力50N未満) 2. 座席ベルトの通し方間違い 3. 座席ベルトの長さ不足 4. バックル側との不適合 5. 固定金具・クリップの不備・誤使用 6. 座面形状との不適合 7. ロアアンカーの接続不良 8. サポートレッグの調節不良 9. トップテザーの調節(接続含む)不良 10.車両シートに置いただけ 乳幼児用でも幼児用でも腰ベルトの締め付け不足の割合が高い。乳幼児用では、それに次いでサポートレッグの調整不良、幼児用では座席ベルトの通し方間違いとなっている。
正しく座っていないのも危険
チャイルドシートを正しく取り付けていても、正しく座れていなければ、安全性能は充分に発揮されない。 乳児用・幼児用では、以下のような正しく座れていない状況があげられる。 1. 体格不適合(装置に対する使用時期) 2. ハーネスの高さ調節間違い(高すぎる・低すぎる) 3. ハーネスの締め付け不適正 4. ハーネスのよじれ・ねじれ 5. 背もたれ角度の不適切(乳児用) 6. その他 乳児用・幼児用ともに、ハーネスの締め付け不適正が最多に。それに次いで、乳幼児用ではハーネスのよじれ・ねじれ、幼児用ではハーネスの高さ調節間違いとなっている。
チャイルドシートを正しく使用するために
チャイルドシートは正しく取り付け、正しく着座しなければ、本来の安全性を発揮できない。急ブレーキを踏んだとき、乳児が車内に投げ出される、幼児が前の座席に放り出されるなど、危険が高まる。 チャイルドシートを正しく使用するために、警察庁は取扱説明書のとおりに使用することを前提に、以下の3項目を提示している。 ①子どもの成長に合わせ体格に合うものを使用すること チャイルドシートには乳幼児用、幼児用、学童用と、子供の成長に合わせてラインナップされている。身体が大きくなったら、適宜、買い替えてほしい。 ②後部座席で使用すること ただし、助手席エアバッグ装備に限る。なるべく、助手席には設置しないようにしたい。 ③確実に座席に固定すること チャイルドシートを固定する際、チャイルドシートに(膝などで)体重をかけ、座面に沈みこませシートベルトで固定するのがいいとされる。 さらに、国の安全基準に適合した製品を使用するようにしてほしいという。国の安全基準に適合している製品には、それを示すマークが付いている。
文=KURU KURA編集部 資料= 警察庁、日本自動車連盟